わかみず会

わかみず会

2017年(平成29年)
開催回・開催日

第417回(2017/12/13

発表題目

「圏論による量子系のモデル化」

発表者

川辺 治之

資料

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内容

圏論による量子系のモデル化を紹介する。量子系としては、(フォン・ノイマ ンによる標準的な)ヒルベルト空間とユニタリ変換による定式化を扱う。

圏論によるモデル化によって、量子系に特有の性質が何に起因しているのかを 明かにする。そして、その応用の一例として、量子鍵配送(二人の当事者の間 の量子チャネルを用いて、第三者が知ることのできない文字列を共有するプロ トコル)の正当性を示す。

紹介する内容は、基本的にChris Heunen著/Categoricalquantum models and logics(Pallas pub.,2009)に沿ったものである。

開催回・開催日

第416回(2017/11/29

発表題目

「科学と宗教(キリスト教)の相克」

発表者

鈴木 利一

資料

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内容

西欧においては、科学と宗教(主としてキリスト教)の間の論争の歴史は長い。 科学側からの執拗な批判にも関わらず、キリスト教は存在し続けている。報告 者は、この機会に過去に読んだ科学側からのキリスト教批判を跡付けてみた。

補足するために、この機会に読んだ本もある。それらは、論争史を回顧すると いう壮大な試みには到底及ぶべきもない。

いくつかの論争を取り上げ、最後に、宗教を所与のものとして分析対象とする 宗教社会学の意味を考える。

登場人物は、マルクス、ニーチェ、フロイト、ラッセル、ドーキンス、ヴェー バーである。

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第415回(2017/11/15

発表題目

「無分別の哲学」

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

小生が仏教に関心を持ち始めたのは、約40年前、1979年代後半のこと、契機は 下記のようなものであった:

第1は仏教美術、中でも天平仏像の魅力。1980年の「東大寺展」は衝撃、大きな 驚きと深い感動を覚えた。

第2は大乗、特に「中論」の 空 = 縁起 の説の、D. Hilbert の形式主義や構 造主義文化人類学と相俟って、物質世界の Data Modelling に於いて、実体・ 本質の固定観念を離脱し、関係的接近法の確立に資する可能性の、強い示唆。 当時、「標準」とされていた CODASYL 型や関係 Model は、多項関係の形式と 意味を表現する機能を欠く、と見た。因みに当時の考究は、(LMS と呼ぶ) CAD のための Data Model に結実している。

第3に、仏教美術に限らず、あらゆる芸術作品 ─ 絵画、彫刻、音楽、演劇、 文学、他 ─ の与える感動の根底に、宗教性ないし精神性が沈潜していると、 思い知ったこと。1981年の法隆寺夏期大学に参加し、堂宇や宝物も拝む毎日で あったが、或る日、一人の若者が中門に向かい、合掌するのを見た。 その真剣 な眼差し、凛々しくも堂々とした立ち姿に、鮮烈な印象を受けるのと同時に、 学・美・信の間の深い内的関連が、直観的に閃いた。

近時、関心は専ら、周知の通りの難解な仏典を、標準論理を含む現代の我々の 言葉に沿って理解することの可能性、に在る。関連して、仏者・仏教学者と、 某か他分野の専門家、特に科学者との、仏教の教理や言葉を巡る対話を見聞き する度に、各人の、専門用語・概念・知見を自然言語(日本語)で正確・明晰 に表す努力の不足と、逆に対手の話を納得の行くまで理解するための、徹底的 な追求の欠如を感じる。様々の事情が有ろうが、相互理解を半端の儘に放置す るのは、知的怠慢・不誠実の誹りを免れまい。

本稿は、そもそも仏教、取り分け中観や公案禅に、逆説・自己矛盾的表現が多 く見られることと、上の状況に鑑み、仏教言説の葛藤を解明し、明晰・合理的 に理解するための一助とすることを、目指す。 具体的には、葛藤の根源が妄 分別、即ち、捉われずに観るべき物事に、妄りな差別を立てる行いに在るとの 戒め、そこから多くの、様々な理法が導かれ、説かれて来た事情を歴史的・論 理的に考察し、更には原始仏教の倫理的・実践的な戒めが、部派仏教から般若、 中観、後期大乗を経て概念化・言説化され、唯識、禅や浄土信仰に至る展開を 通して、理論的中枢を形成したことを、確認する。

実に「妄分別とその結果である謬見を捨てよ」とは、実践・理論の双方に於い て、仏教の核心に位する大命題であった。「無分別の哲学」と題する所以である。

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第414回(2017/11/1

発表題目

「英語と私」

発表者

前田 英次郎

資料

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内容

50年溜まってしまった本を放出する作業をはじめました。部屋中の壁を占領し ている本棚群を埋め尽くしている本と、単身赴任先から帰った時に持ってきた 段ボール群の本を処分しなければ、まともな寝る場所も確保できません。整理 をはじめてみると、読めてなかった本、もう一度読みたい本など障害が多く、 遅々として進みません。今回は、それらの一部を放出する前に皆様に紹介して おこうというものです。

◎別宮貞則著 『誤訳 迷訳 欠陥翻訳』
上智大学の別宮教授が読むに堪えないひどい翻訳を取り上げて、論評を下すと いうもので、『翻訳の世界』という月刊誌に何年も連載されたものです。7冊 の単行本にまとまっています。大学の入学試験問題で、英語が全くできなくて も、正解が解るではないか、というのもあり、痛快です。

◎松尾義之著 『日本語の科学が世界を変える』
書店で見かけたときは、何を言いたいのだろう、と思っただけでした。その後 『日本語の滅ぶとき』といった本を見かけて、“滅ぶのか。それは困る。世界 が変わらなくなるではないか”と気になりだして、少し読んでみました。韓国 や中国の科学者との話のなかで、“学問のレベルがそんなに違うとも思えない のに、日本だけがノーベル賞をどんどん取っている。やはり、日本語で科学が できるのが大きいのだろうか”と言われたそうです。そこから議論を展開して います。

◎中津燎子著 『英語と運命 つきあい続けて日が暮れて』
まだ読み返せていません。完璧な英語を話せるようになりたいと、個人レッス ンを受けるのですが、これがなんとも強烈な光景でした。

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第413回(2017/10/18

発表題目

「生成モデルを利用した半教師あり機械学習」

発表者

村山 善透

資料

社外非公開

内容

生成モデルを利用した半教師あり学習を行うことで、少数の教師データで教師 あり学習と同等の性能を実現する。

教師あり学習は、入力データとそれに対応した正解の出力データ(教師データ) を元に学習を行うもので、高い識別性能を実現できる一方で大量の教師データ を必要とする。そのため、教師データの入手・作成のコストが高く十分な量が 揃わない場合、期待した性能を得られないという問題が生じる。

半教師あり学習は、入手が容易な教師なしデータと少量の教師ありデータから 学習を行うもので、この問題を解決できる。

半教師あり学習に応用可能な深層学習アルゴリズムの例としてGenerative Adversarial Networks(GAN)を取り上げ、仕組みの解明と手書き文字認識の公開 データベースを使用した実験を通してその有効性を確認する。

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第412回(2017/10/04

発表題目

「AIを解説する」

発表者

大野 q郎

資料

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内容

専門用語を、飲み仲間や子どもに分かりやすく解説してみせるのは至難です。 「ソフトウエア」や「プログラミング」のような専門分野でもまったく事情は 変わらない。専門分野のプロというだけでもダメですし、子ども向けのコトバ のプロというだけでもダメで、両方達者でないとうまくいかないらしい。

ぶっちゃけた話、「ソフトウエア」や「システム」に関連する NHKの放送大学 番組や全国紙の解説や説明を覗いてみると、民度の高い日本人が、堪えに堪え て、これらに聴取料や購読料を払っている理不尽さに呆れてしまいます。どう してこんな無様なことになってしまったのか、「NHKの本性は何だ?」とAIに 訊いてみたいところです。

「ソフトウエア」や「プログラム」の半世紀前の出藍期には、こんな惨状はあ りませんでした。これぞという工学者や物理学者あるいは数学者が、ソフトウ エアやプログラミング言語のテキストを なぜか NHK や全国紙に発表し、やる 気のある若者がまっとうに研鑽していたのでした。先生方のお名前を挙げます と、朝永振一郎、森口繁一、後藤英一さんなどで、同じ町内会生れであったり、 近くの酒処でご一 緒した方々ばかりです。皆さんのソフトウェアテキストは 今でも世界に燦たる出来栄えです。

さて、今のNHKもどきとは一味違うAIの素人向けテキストを、無謀にもこさえ てみようというのが本稿の趣旨です。始めは不出来でも、目利きに揉まれれば、 そのうちまっとうなものになるかもしれないという一縷の望みがあるからです。 なぜAIという課題かと言えば、ヒトの限界を一番はっきりさせますし、飲み仲 間のこれからの生業に一番關係しそうだからです。まず、最近のAI関連の著作 から、これぞという次の3作品を紹介します。

一番目は、ここ20年 AI 囲碁にもっとも造詣の深い囲碁専門棋士、王銘エン九 段の作品です。

二番目は、将棋名人を始めて倒したプログラムを作った将棋プログラム作家 山本一成さんの作品です。一番目と二番目は、今回(第1回)紹介分です。

三番目は、次回(第2回)になりますが、このAI囲碁ブームを巻き起こしたアル ファ碁の「ネイチャー」誌のオリジナル論文です。ちょっと先走りますが、そ のあらましや鍵語を、以下 3 枚の「註」で、一部だけご紹介しておきます。

今回はオハナシで、来春予定の次回は、 NHK もどきではないプログラミングの 若手向きのハナシを狙います。最初から言い訳はしたくないのですが、本稿は 囲碁と将棋がある程度わかる人を対象にしてしまいました。因みに、やつ枯れは 将棋は素人3段、囲碁は素人6〜7段位です。

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第411回(2017/9/20

発表題目

「平安京の変遷」

発表者

鈴木 勝

資料

PDF形式でみる(2017/9/21改訂版)

内容

京都に関心がある人は多いと思います。私は小・中・高の修学旅行はすべて 京都・奈良に行きましたし、昨年の夏には久しぶりに京都・奈良に旅行しま したので、大変親しみを感じています。

京都は平安京が基になっていますが、両者の間には次のような違いが見られます。
 ・現在の京都御所は平安京の内裏とはかなり離れている。
 ・京都の市街地は平安京の中心軸よりも東側に寄っている。
 ・現在の五条通は平安京の五条大路よりもかなり南に寄っている。

たまたま新聞で紹介された桃崎有一郎著「平安京はいらなかった」を読んで これらの違いの説明を含めた平安京の変遷が分かりましたので、紹介させて いただきます。

 《内 容》
 ・古代のミヤコと中国の都城
 ・平安京の規格
 ・日本の身分制度
 ・平安京を守る朝廷、破壊する住人
 ・実用性なき朱雀大路
 ・未完成の平安京
 ・衰退する右京
 ・成長する左京
 ・土地があり余る平安京
 ・平安京を埋められない人口
 ・縮小する政務、引きこもる天皇
 ・摂関政治と平安京の再利用
 ・持て余す大内裏、快適な里内裏
 ・院政が捨てた大内裏
 ・大内裏を諦めなかった男・信西
 ・内裏の適正サイズと大内裏の中世的“有効活用”

 《参考文献》  @「平安京はいらなかった」桃崎有一郎、吉川弘文館、2016/12  A「恒久の都 平安京」西山良平・鈴木久男【編】、吉川弘文館、2010/10  B「平安京オーバレイマップ」立命館大学アート・リサーチセンター、2015/11

URL> http://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/theater/html/heian 図表は@から引用。

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第410回(2017/9/6

発表題目

「最善世界の夢(2)」

発表者

岡野 豊明

資料

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内容

ヴォルテールの攻撃文書によって、モーペルテュイはヨーロッパ中の笑い者に なったが、モーペルテュイの原理そのものはその後も命脈を保ち、様々な科学 者によって検討・改良されてきた。

この原理をもう一度述べると、「自然はすべての可能な運動の中で作用の量が 最小になるものを選び取る」というものだが、いくつかの問題がある。

まず作用の量をどう定義すればよいか?また、可能な運動というときの「可能」 というのはどういう意味なのか?実際には起こらないそれらの運動を目に見え る現実の運動とどうやって比較すればよいのか?

これらの厄介な問題を最終的に解決し、モーペルテュイのアイデアを曖昧さの ない使える形にしたのは、オイラー、ラグランジュ、ハミルトン、ヤコービら の天才たちであった。

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第409回(2017/7/5

発表題目

「食糧自給率40%では不安ですか」

発表者

前田 英次郎

資料

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内容

『川島博之 著「食料自給率」の罠 -輸出が日本の農業を強くする- 朝日新聞出 版 2010/8/30』の紹介です。前回紹介した『川島博之著「食糧危機」をあおっ てはいけない 文藝春秋社 2009/3/31』でも、自給率の問題を扱っていましたが、 『…の罠』は、自給率の考察から日本農業を強くする方法を述べようとしたものです。

「日本の食料自給率は40%しかない。これでは何かあった時には困るのではないか」 と考える人は随分多いようで、政府は2020年に自給率を50%にする目標をかかげ、 農水省もFOOD ACTION NIPPON(食料自給率向上に向けた国民運動)というキャン ペーンを張っています。(本書の出版は2010年なので、現在の状況はわかりません)

川島氏は、自給率を上げることは無理だが、日本の農業を強くする道はほかにある と主張します。強い農業とは価格の面でも外国と勝負ができるものです。世界を見 渡せば、日本と比較して、国土は遥かに狭く、人口はずっと少なく、自給率さえも ぐっと低く、食糧を大量に輸入していながら、食料貿易の黒字が世界一という小国 があります。食料を大量に輸出しているアメリカやフランスを金額では抜くのです。 馬鹿な、そんな国があってたまるか。でも、あるのです。腰を抜かすような驚きでした。 日本農業を本当に強くする方法は?

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第408回(2017/6/21)

発表題目

「エクランド「最善世界の夢」(1)」

発表者

岡野 豊明

資料

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内容

「数学は最善世界の夢をみるか?」(The Best of All Possible Worlds)の前半の 一部の紹介です。イーヴァル・エクランドという最適化理論の数学者の書いたもの で、文芸作品の香りのする科学史の本ということで評判になりました。

以下は本の裏表紙の紹介文です。

光はどのようにして自らの行くべき最善の道筋を知るのだろう?最小作用の原理を 発見したモーペルテュイは、それを「神の叡智」によると信じた。ライプニッツの 「可能世界」の概念とも結びつき、18世紀に自然哲学上の議論を呼んだこの原理は、 解析力学が成熟するにつれ,形而上学的意味を失っていく・・・。 本書は最も合理的な解の解法をめぐる400年の物語だ。

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第407回(2017/6/7)

発表題目

「齧りかけのエスペラント」


発表者

山崎 利治

資料

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内容

今では英語が国際言語になった感がありますが、人工国際言語も数多くあった(ある) ようです。Zamenhof の Esperanto はその一つで、その使用者が世界中にいるそうです。

プログラムや論理の人工語はなじみ深いものですが、一般言語としてはどんなものかと 興味をもちました。これはその齧りかけでの紹介です。言語を異にする人々の間に生じ る互いの反目の消滅を願った Zamenhof の思いにも触れられればと思います。

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第406回(2017/5/24)

発表題目

「量子プログラミングの基礎」の基礎


発表者

川辺 治之

資料

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内容

プログラミングをするためには、必ずしも計算機ハードウェアの動作原理を理解して いる必要はなく、計算のモデルさえ理解していれば、プログラムを書くことができます。 これは量子計算機においても成り立ちます。

量子力学の公準(基本公理)とそれに基づく量子計算のモデルを紹介し、例として簡単 な探索アルゴリズム(Grover探索)を用いて、どのように量子計算が行われるのかを説 明します。

また、量子計算の二つのパラダイムとして「データの重ね合わせ(古典的制御フロー)」 と「プログラムの重ね合わせ(量子的制御フロー)」についても触れます。

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第405回(2017/5/10)

発表題目

「プラトンと幾何学」

発表者

染谷 誠

資料

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内容

プラトンは言うまでもなく高名な哲学者です。師ソクラテスを主人公とする問答集を たくさん残していて、いずれも名著といわれています。当方は、プラトンは哲学者で あるだけでなく、幾何学が大好きな人だとおもっていました。自ら創立したアカデメ イア(学校あるいは塾のようなものらしい)の入り口に「幾何学を知らざる者ここに 入るをえず」との一文を掲げていた、と何かで読んだからです。でもプラトンは、ど うやら、自ら幾何学を学ぶことはなかったのではないでしょうか。

プラトンは、自らの哲学説を補強援用するために幾何学に関心をもったようです。そ れがどういうことなのか、調べてみたいと思いました。

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第404回(2017/4/19)

発表題目

「アストロバイオロジー 宇宙から見た生命史」

発表者

鈴木 勝

資料

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内容

参考図書「アストロバイオロジー」の奥書より人類に残された最大の謎 − 「生命」 はいつ、どこで、どのようにして誕生したのか?20世紀末から本格化した宇宙探査は 生命の起源について驚くべき事実を明らかにしつつある。地球生命は「特別な存在」 ではない。生命誕生をめぐる宇宙の旅に出かけ、火星やハレー彗星、暗黒星雲が語る 言葉に耳を傾けよう。

 [目 次]
 1.地球生命科学からアストロバイオロジーへ
 2.生命の起源への挑戦
 3.隕石と彗星が語ること ー 宇宙から降り注ぐアミノ酸
 4.仮説:生命の起源は暗黒星雲で生まれた有機物
 5.火星の生命探査
 6.木星と土星の衛星探査
 7.生命の起源と未来

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第403回(2017/4/5)

発表題目

「食糧危機はいつ来るの?」

発表者

前田 英次郎

資料

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内容

食糧危機、つまり日本では食料が自由に入手し難くなるぞ、と声を大にして警告する 人達がいます。世界の人口は増え続ける。中国、インド、ブラジルなどの人口大国の 経済成長によって、食肉の消費が増える。豚肉1トンを生産するには飼料として穀物 7トンが必要になり、牛肉では11トンが必要である。当然、世界の穀物需要が跳ね上が り、価格の高騰、さらには入手困難も予想される。

穀物生産はどうかと言えば、工業用地や生活用地に転用されて、農地は減っている。 水もまた、工業用水、生活用水に取られている。その結果、干上がってしまった湖ま である、などなど。

題名を見るだけでも恐ろしい『食糧争奪』『飢餓国家ニッポン』といった本にも出会 いました。一方、『食糧危機などありえません』と保証してくださる、ありがたい救 い主もおいでです。わかみず会では、救い主のお話の方を紹介します。。

開催回・開催日

第402回(2017/3/22)

発表題目

「仏教入門」

発表者

柳生 孝昭

資料

内容

開催回・開催日

第401回(2017/3/8)

発表題目

「食糧と人類」

発表者

小島 俊雄

資料

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内容

食糧の生産について直接的な関りが少なくなってきていると感じます。科学技術の進 展を踏まえ、地球規模でどう理解すればよいのかと考えます。

農業のあり方や「食」について、本をベースにして考えをまとめていきたいと思いま した。2016年に出版された、ドフリース「食糧と人類」を読みました。主食を中心に 人間が作物をどのように得てきたかを、飢餓の克服という視点でまとめた本です。>

生物学の理解が必要でした。当日は、参考情報を含めてご紹介し、カーソン「沈黙の 春」の評価等、疑問点を含めてご報告します。今後についてアドバイスをお願いします。

開催回・開催日

第399回(2017/2/8)

発表題目

「ブッダが説いたこと」
(WAHT THE BUDDHA TAUGHT by W. Rahura)を読んで-2

発表者

山崎 利治

資料

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内容

上の本に目を通したので紹介します。これは南伝仏教で、仏陀の教えをそのまま伝え ているといわれます。ところで、肝心のところが理解できていません。誤読、誤解だ らけです。ご教示を乞う次第です。

開催回・開催日

第398回(2017/1/25)

発表題目

「科学の発見」
(To explain the world --the discovery of modern science by S. Weinberg)を読んで-2)

発表者

岡野 豊明

資料

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内容

今回は「科学革命」についてお話します。科学革命というものがあったかなかったか について科学史家の間で意見が分かれているそうですが、ワインバーグは勿論あった という立場です。科学革命には、コペルニクスをはじめとして、ティコ・ブラーエ、 ケプラー、ガリレオ、ホイヘンス、デカルト、ニュートンなどヨーロッパ各地の人々 が貢献しています。ヨーロッパ全体に何か新しい風が吹いていたのでしょうか。これ らの人たちの業績とワインバーグの評価を紹介します。

開催回・開催日

第397回(2017/1/11)

発表題目

「科学の発見」
(To explain the world --the discovery of modern science by S. Weinberg)を読んで-1)

発表者

岡野 豊明

資料

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内容

現在の宇宙論や理論物理の世界では、ダークマター、ダークエネルギー、マルチバース や10次元のひも理論など、いまだ実証不可能な思弁的な理論が展開されています。まる で、古代ギリシャの時代に舞い戻ったようです。

そこで、電弱理論で1979年のノーベル物理学賞を受賞した現代理論物理のゴッドファー ザーであるワインバーグが、古代ギリシャ時代までさかのぼって「観察」「実験」「実 証」をもとにした「科学」が成立するまでの歴史を調べ、現状打開のヒントを探ります。

今回は、「古代ギリシャの物理学」、「古代ギリシャの天文学」「中世」までの歴史です。 次の機会には、「科学革命」の歴史について話します。