わかみず会

わかみず会

2016年(平成28年)
開催回・開催日

第396回(2016/12/14)

発表題目

『コーラン』を読む−イスラーム・シリーズその2

発表者

峰尾 欽二

資料

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内容

前回(シリーズ1)は、(宗教)社会学者(小室哲哉、橋爪大三郎)が指摘した イスラム教が抱える問題点-イスラム世界の資本主義的発展の障害になっている ものがイスラム教の教義に内包されているという指摘-を紹介し、さらに、『コ ーラン』を読むための心構え(主として井筒俊彦による)を解説した。

今回は、これらの見解を検証する姿勢で『コーラン』を直接読む。「自爆テロ」 を誘引する精神構造を『コーラン』自身が持っているかも検証したい。限られた 時間内で、『コーラン』の感触が得られれば良しとしたい。

開催回・開催日

第395回(2016/11/30)

発表題目

『論考』『探究』の2,3の解釈-2

発表者

大野 q郎

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内容

ウィトゲンシュタインの著作を、2回に分けて紹介します。

前半では、『論考』と『探究』のあらましと日本語から見た解釈を紹介します。 後半では、野矢茂樹と鬼界彰夫の解釈・主張を紹介します。

 [前半]
 形状語から『論考』『探究』を望む / 形状語とは何か
 [後半]
 『論理哲学論考』を読む 野矢茂樹
 『ウィトゲンシュタインはこう考えた 哲学的思考の全軌跡 1912−1951』
 鬼界彰夫

開催回・開催日

第394回(2016/11/16)

発表題目

『論考』『探究』の2,3の解釈-1

発表者

大野 q郎

資料

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内容

ウィトゲンシュタインの著作を、2回に分けて紹介します。

前半では、『論考』と『探究』のあらましと日本語から見た解釈を紹介します。 後半では、野矢茂樹と鬼界彰夫の解釈・主張を紹介します。

 [前半]
 形状語から『論考』『探究』を望む / 形状語とは何か
 [後半]
 『論理哲学論考』を読む 野矢茂樹
 『ウィトゲンシュタインはこう考えた 哲学的思考の全軌跡 1912−1951』
 鬼界彰夫

開催回・開催日

第393回(2016/11/2)

発表題目

『コーラン』を読む準備ーイスラーム・シリーズその1

発表者

峰尾 欣二

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内容

時局的事件からイスラムに関する関心は非常に高いと思われる。ムスリム(イス ラム教徒)の行動が世界を震撼させていると言っても良い。ところが、日本人に はイスラムに関する知識の蓄積が乏しく、実際に接触する機会が極めて限られて いたから、簡単にイスラムを知ることは容易ではない。

ムスリムが世界中で起こしている事件は、宗教的心情に根ざしていると思われる。 報告者が特に関心を持つのは、いとも簡単に引き起こされているかに見える、 「自爆テロ」を起こす、その精神構造を知ることである。その宗教的背景を知るに は、『コーラン』を読むことが手っ取り早いし、不可欠ではないかと考える。

この発表シリーズでは、『コーラン』を読む、あるいは、読んだ気になることに 目標を置くことにする。ところが、実際に『コーラン』に取り付いてみれば、す ぐに気がつくことだけれど、何の前提知識なしにいきなり取り付くのは、効率の 良い方法とは言えない。日本人の先達が残しているものをおさらいしてから、 『コーラン』に取り付く方が手っ取り早い。また、『コーラン』を読んでから、 先達が残したものを検証することもできそうな気がする。

今回は、宗教社会学の立場から解説したものをいくつか取り上げ、その上で 『コーラン』を読むために必要な心構えを解説する。

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第392回(2016/10/19)

発表題目

東ロボプロジェクトのセンター世界史Bへの取り組み

発表者

宮下 洋(日本ユニシス株式会社 総合技術研究所)

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内容

東ロボプロジェクトのセンター世界史Bへの取り組みについて説明します。 ※実際には去年の東ロボプロジェクトから分かった知見を元にして再定式化を行い、 その再定式化した手法を説明します。
 1 .東ロボプロジェクトとは?
  東ロボプロジェクトの目的と、その意義。
 2. 参加のきっかけ
 3. センター世界史Bの問題とは?
 4. 問題の観察から分かったこと
 5. 仮説設定
  −選択肢の文の情報源の文の単語の重なりに関する仮定
  −選択肢の文の情報源に対する妥当性の仮定
  −年代判定の仮説
 6. 仮説の定式化
 7. 結果/考察
 8. 今後の課題

開催回・開催日

第390回(2016/10/5)

発表題目

「科学基礎論研究」瞥見-3

発表者

柳生 孝昭

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内容

科学基礎論学会誌「科学基礎論研究」及び‘Annals of the JAPS’ 2014 〜2015 掲載の論文の内、下記の要約を記し、所見を述べる。
 動機:
 ・軽くて薄い(病床で読むために)
 ・科学哲学・基礎論への興味
 ・科学基礎論学会誌論文の質の低下への懸念
 ・文系の知・学問は、知・学問の名に値するか、という疑い
 
 0.「タイプとしての意味とハンプティ・ダンプティ理論
 - ダメットの理論の再構成 -」(佐藤 暁,2014,42.1)
 1.「クワイン型存在論的コミットメントの十分な定式化に向けて」
 (高取 正大,2014,42.1)
 2.「間接検証としての演繹的推論」(大西 琢朗,2015,42.2)
 3.‘Deflationary Existence’
 (Takashi YAGISAWA,California. State Univ.、Vol. 22)
 4.‘Free Will and the Divergence Problem’
 (Takao AOYAMA et. al.,Yamaguchi Univ.,Vol. 23)

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第389回(2016/9/7)

発表題目

顔認識技術における位置合わせの重要性について

発表者

谷口 達樹

発表資料

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内容

「応用技術開発部 2015年度開発成果発表会」(2016年5月13日開催)発表テーマ のうち、当テーマについて紹介する。

開催回・開催日

第388回(2016/7/6)

発表題目

アルキメデスの精神を受け継いだ美しい幾何学

発表者

川辺 治之

発表資料

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内容

Tom Apostol、Mamikon Mnatsakanian共著New Horizons in Geometry(MAA, 2013) の邦訳(第1章〜第5章、第13章、第15章)が本年8月に発刊されるので、その内容 を一部紹介する。

アルキメデスは、放物線の縦線集合の面積がそれを囲む長方形の面積の1/3になる ことを示した。マミコンの接線掃過定理を用いると、サイクロイド、トロコイド、 牽引曲線、高次のべき上関数、指数関数などで囲まれた領域の面積を図形的に求め ることができる。

また、アルキメデスは、円板の面積がその周長と半径の積の半分に等しいことや、 球の体積がその表面積と半径の積の1/3に等しいことを示した。これらの結果を、 外接形や外接体と呼ばれる、一般的な図形のクラスにまで拡張する。これを用いて、 円柱と円錐の双貫体の体積を求める。

さらに、アルキメデスは、球の体積はそれに外接する直円柱の体積の2/3になり、 球の表面積は同じ直円柱の総表面積の2/3になることを発見し、この二つの図形を 自らの墓標にも刻み込んだ。

この結果を、原線を通る任意の側面線が四半楕円になる楕円ドームと呼ばれる立体 にまで拡張する。

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第387回(2016/6/22)

発表題目

「科学基礎論研究」瞥見 -2

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

科学基礎論学会誌「科学基礎論研究」及び‘Annals of the JAPS’ 2014 〜2015 掲載の論文の内、下記の要約を記し、所見を述べる。
 動機:
 ・軽くて薄い(病床で読むために)
 ・科学哲学・基礎論への興味
 ・科学基礎論学会誌論文の質の低下への懸念
 ・文系の知・学問は、知・学問の名に値するか、という疑い
 
 0.「タイプとしての意味とハンプティ・ダンプティ理論
 - ダメットの理論の再構成 -」(佐藤 暁,2014,42.1)
 1.「クワイン型存在論的コミットメントの十分な定式化に向けて」
 (高取 正大,2014,42.1)
 2.「間接検証としての演繹的推論」(大西 琢朗,2015,42.2)
 3.‘Deflationary Existence’
 (Takashi YAGISAWA,California. State Univ.、Vol. 22)
 4.‘Free Will and the Divergence Problem’
 (Takao AOYAMA et. al.,Yamaguchi Univ.,Vol. 23)

開催回・日時

第386回(2016/6/9)

発表題目

カタストロフとカオス

発表者

岡野 豊明

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内容

石鹸膜を平衡状態を保ったままゆっくり動かすと、カタストロフが生じます。 これは一種の相転移現象です。また、カタストロフを起こす体系に強制振動を 加えるとカオスが生じます。これを Zeeman のカタストロフマシンをモデルに 説明します。

ついで、実際問題として、石鹸膜をスピーカーで振動させ、その上で液滴をバ ウンドさせてカオスを起こした実験の話をします。この実験をした学者たちは、 更に驚くべき発見をしました。石鹸膜ではなく、シリコンオイルの振動液膜の 上で、微小シリコン液滴をバウンドさせると、振動数や加速度がある閾値をこ えると、液滴がバウンドで起きた波の斜面に落ちて、液滴が直線的に運動する ようになります。これを Droplet Walker と呼びます。このDroplet Walkerが 量子力学のいわゆる「波のマントを着た粒子」の振る舞いをするというので、 世界中が大騒ぎをしています。

2スリット干渉現象、トンネル効果、軌道の量子化などこれまでミクロの世界 だけの現象と思われていたものが、マクロの世界で、しかも簡単な実験装置で 調べられるというのです。量子力学の謎が、誕生から100年近くたって解明 されるのではないかと期待する人もいます。勿論、量子力学の研究者からの反 論もあって、喧々諤々です。このようなPilot Wave Hydrodynamics のほんの 一端を紹介します。

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第385回(2016/5/26)

発表題目

科学基礎論研究

発表者

柳生 孝昭

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内容

科学基礎論学会誌「科学基礎論研究」及び‘Annals of the JAPS’ 2014 〜2015 掲載の論文の内、下記の要約を記し、所見を述べる。
 動機:
 ・軽くて薄い(病床で読むために)
 ・科学哲学・基礎論への興味
 ・科学基礎論学会誌論文の質の低下への懸念
 ・文系の知・学問は、知・学問の名に値するか、という疑い
 
 0.「タイプとしての意味とハンプティ・ダンプティ理論
 - ダメットの理論の再構成 -」(佐藤 暁,2014,42.1)
 1.「クワイン型存在論的コミットメントの十分な定式化に向けて」
 (高取 正大,2014,42.1)
 2.「間接検証としての演繹的推論」(大西 琢朗,2015,42.2)
 3.‘Deflationary Existence’
 (Takashi YAGISAWA,California. State Univ.、Vol. 22)
 4.‘Free Will and the Divergence Problem’
 (Takao AOYAMA et. al.,Yamaguchi Univ.,Vol. 23)

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第384回(2016/5/11)

発表題目

鏡映反転の謎を解く(高野陽太郎の説の紹介)

発表者

鈴木 勝

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内容 * 鏡映反転とは
* 鏡の光学的性質
* 鏡映反転の説明
* 光学反転
* 表象反転
* 視点反転
* 多重プロセス理論
* 説明の検証
* 実験結果
 
参考文献:「鏡映反転 - 紀元前からの難問を解く」
 (高野陽太郎、岩波書店、2015/7)
 ※配布資料の図表はすべて同書からの引用。
  関連URL: http://iwnm.jp/005248m
 著書の「はじめに」より
 

鏡に映ると左右が反対に見えるのは、なぜなのだろう?上下は反対に見えない のになぜ左右だけが反対に見えるのだろう?この疑問は、古来、数知れぬひと びとの頭をよぎってきたにちがいない。

私たちはみな、毎日のように鏡を見ている。「左右が反対に見える」という経 験も、毎日のようにしている。これほど身近な現象で、しかも、ただ「左右が 反対に見える」というだけのことなのだから、「とうの昔に説明がついている はずだ」と思うのが普通だろう。ところが、じつは、これがたいへんな難問な のである。

いまから二〇〇〇年以上も前、紀元前四世紀に、哲学者のプラトンがすでにこ の問題を論じている。以来、古代ローマの哲学者ルクレティウスをはじめとし て、数多くのひとびとが「なぜ左右が反対に見えるのか」を論じてきた。

現代の学者たち(哲学者、物理学者、数学者、心理学者……)も、それぞれに 説明を試みている。そうした人たちのなかにはノーベル物理学賞の受賞者もいる。 にもかかわらず、この問題には,いまだに定説がないのである。

科学読みものには、よく「鏡のなかで左右が反対に見える理由」についての説 明が載っている。しかし、その説明は、それを書いている人が正しいと思って いる説明ではあっても、決して「万人が認めた定説」ではない。どの説明にも いろいろな批判があり、その批判は克服されてはいないのである。

この本の目標は、「鏡映反転」という、紀元前からのこの難問を解決すること である。

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第383回(2016/4/20)

発表題目

縄文語の発見−2

発表者

大野 q郎

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内容  (1) 縄文語に迫る
  小泉保の『縄文語の発見』によって、縄文後期・晩期の縄文語に迫ります 。
 (2) 縄文基語を望む
  梅原猛の『日本の原像』などによって縄文中期以前の縄文基語を遠望します。
  「モノゴトの分かり方は、つきつめるとそんなに多くない」と決め込みますと、
  縄文語の場合は次のようになります。
 
 @ コト的理解:   規則的音声対応をかっちり分析して、分かったつもりになる。分析対象そのものは、  「閃き」のようにたしかに説明・証明可能である。そしてかなり説得力ある新知見を  もたらす。ただし、分析対象を一歩離れたコトやサマを日常言語(助辞、助動辞、  副詞、代名詞、接続詞に満ち満ちた表現)で扱うとたちどころに科学を手放さざるを  えない。規則的音声対応の意義やモンゴロイド系の日本列島移入年代の当否を繰り込  む他はなくなる。  A サマ的了解:  コト的理解が原理的に不可能な場合(情報不足など)、そんじょそこらのやつ枯れの  ように「直観」で納得した気持になる。デジタルな分析的な説明はできなくて、直観  や心証でわかるとしか言いようがない。  B ムウド的入込み:  ほんの少しの極端に激しい思い込みに陥って、短絡的入れ込み状態になる。試行錯誤  を厭わないところが取柄だ。A の立場に立つ場合は、なにごとかを言表している感じ  がしないでもない。(かどうかは、人によるか?)

小泉縄文語論は@を支えにしています。梅原アイヌ語論はA、大野タミル語説はBです。 ついでに言えば、折口信夫と吉本隆明の古語論は、抑制の効いたAです。

開催回・日時

第382回(2016/4/6)

発表題目

縄文語の発見−1

発表者

大野 q郎

資料

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内容  (1) 縄文語に迫る
  小泉保の『縄文語の発見』によって、縄文後期・晩期の縄文語に迫ります 。
 (2) 縄文基語を望む
  梅原猛の『日本の原像』などによって縄文中期以前の縄文基語を遠望します。
  「モノゴトの分かり方は、つきつめるとそんなに多くない」と決め込みますと、
  縄文語の場合は次のようになります。
 
 @ コト的理解:   規則的音声対応をかっちり分析して、分かったつもりになる。分析対象そのものは、  「閃き」のようにたしかに説明・証明可能である。そしてかなり説得力ある新知見を  もたらす。ただし、分析対象を一歩離れたコトやサマを日常言語(助辞、助動辞、  副詞、代名詞、接続詞に満ち満ちた表現)で扱うとたちどころに科学を手放さざるを  えない。規則的音声対応の意義やモンゴロイド系の日本列島移入年代の当否を繰り込  む他はなくなる。  A サマ的了解:  コト的理解が原理的に不可能な場合(情報不足など)、そんじょそこらのやつ枯れの  ように「直観」で納得した気持になる。デジタルな分析的な説明はできなくて、直観  や心証でわかるとしか言いようがない。  B ムウド的入込み:  ほんの少しの極端に激しい思い込みに陥って、短絡的入れ込み状態になる。試行錯誤  を厭わないところが取柄だ。A の立場に立つ場合は、なにごとかを言表している感じ  がしないでもない。(かどうかは、人によるか?)

小泉縄文語論は@を支えにしています。梅原アイヌ語論はA、大野タミル語説はBです。 ついでに言えば、折口信夫と吉本隆明の古語論は、抑制の効いたAです。

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第381回(2016/3/23)

発表題目

Coqプログラミング:証明付プログラム作成

発表者

山崎 利治

資料

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内容

Coq証明支援系 Coq Proof Assistant は数学理論の開発環境として広く利用され ているようである。それは、また、証明付プログラム(certified program)の作成 環境でもある。元プログラマとしては後者に関心がある。それを手短に紹介したい。 例示は「挿入ソート」の仕様・証明・実現(Ocamlコード抽出)である。

開催回・日時

第380回(2016/3/9)

発表題目

ソフトウエア技術者と情報システム技術者の相違

発表者

手島 歩三

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内容

ユニシス在職時代から約30年間SDLCの最上流と言われるシステム企画に携わ ってきました。しかし、実態は最下流、つまりソフトウエア保守であったと認識 しています。

単体としては優れたソフトウエアを沢山持っているにもかかわらず、組織全体と しては「ITを使わないほうがよかった」と利用者が嘆く団体(企業や地方自治体) が沢山あります。部門間に大きな壁があり、部門を越える業務連携が困難になっ ています。地方自治体の職場では稟議書を連発しています。企業ではシステムを 繋ぐためにExcelによる処理が増え、そこでミスが起きるので、ビジネス・スピー ドが落ちています。あるソフトウエアを変更すると、一見すると関係がない業務 に支障が起きることも珍しくありません。

利用者の要求に基づいてソフトウエアを開発した結果として、このような困った 事態が起きています。情報システム再構築の企画を終わった後で、ソフトウエア の保守が負担になるという話はあまり聞きません。むしろ、業務改革のために利 用者は積極的にソフトウエアの変更・拡張に参画しています。もちろんバグや設 計ミスは頻発するのですがソフトウエア保守が経営的な負担にはなっていないよ うです。むしろ、利用者たちの楽しみの種のように見えます。

ソフトウエアと情報システムは異質であり、ソフトウエア技術と情報システム技 術者は異なる役割を持って情報システム構築・整備に取り組むと考えるほうがよ いと思います。

この異質性を認めることがビジネス用のソフトウエア技術と情報システム技術の 改善・改良に役立つと思い、問題提起します。

開催回・日時

第379回(2016/2/24)

発表題目

「量子力学で生命の謎を解く」を読む

発表者

村上 信夫

資料

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内容

数年前から“生命”とは一体全体、何であろうかと思い巡らすようになりました。 特に、今を生きている私、物質としての脳、つまり突き詰めれば原子の集まりが どのような形で意識を持っているのか、或はどのような仕組みで動いているのか、 に興味を持っていました。そんな折新聞の書評に掲載されたのが今回紹介する本 になります。

著者たちは物理学、量子生物学の第一線で活躍中の研究者であり、この本では、 最近に至る量子生物学の紹介と量子力学が生命の謎を解く可能性のアプローチで あることを説明しています。

もともと、量子論的な生命への取り組みの端緒は、A.シュレジンガーが書いた 「生命とは何か」であり、そこで述べられている予想への答えを模索したものでも あります。そもそもシュレジンガーは何を予想したのか、又その後に続く研究は、 この量子的な生命の議論とどのような関係にあるか、関連する本を確認しながら 主題の本を紹介したいと思います。

開催回・日時

第378回(2016/2/10)

発表題目

ライシャワーの日本史

発表者

前田 英次郎

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内容

読めていなかった本の山の中から“ライシャワーの日本史”というのが出てきま した。歴史学者で駐日アメリカ大使の著書で、欧米人に読ませるために書いたも のです。1945年秋に執筆を開始して、初版は1946年、その後5回の増補改定を経て、 1981年に出版されたのが原本、この翻訳は1986年出版です。

読んでみると、日本で出ている歴史の本とはまるで違う。驚いたこと、面白かった こと、どうも違うんじゃないかと思うこと、などをお話しようと思います。

開催回・日時

第377回(2016/1/27)

発表題目

レベルセット法と石鹸膜

発表者

岡野 豊明

資料

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内容

いまやCGや画像処理の定番となっているレベルセット法を用いて正多角形配置の ピン間の石鹸膜の形状パターンを解析しました。これは、NP-hardであるユーク リッド・スタイナー問題で、正八角形までは、レベルセット解は正解パターンと 一致しました。また、D'Arcy Thompson "On Growth and Form" の石鹸泡の分割 パターンに関する仮設に挑戦しました。こちらの方はトムソン卿に打ち取られました。

開催回・開催日

第376回(2016/1/13)

発表題目

『21世紀の資本』(トマ・ピケティ)の紹介(後編)

発表者

峰尾 欽二

資料

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内容

前回、本書の前半部分を紹介しました。すなわち、18世紀からデータを掘り起こ し、所得格差の推移、資本/所得比率(国民所得に対する国民財産の割合)の推 移を論じました。今回は、後半部分、すなわち、格差の構造を論じ、格差低減へ の提言を行います。