わかみず会

わかみず会

2015年(平成27年)
開催回・開催日

第375回(2015/12/10)

発表題目

『21世紀の資本』(トマ・ピケティ)の紹介(前編)

発表者

峰尾 欽二

資料

PDF形式でみる

内容

昨年末から今年にかけて話題になった本書を紹介します。著者の来日の機会に 様々な議論を呼びましたが、政治的バイアスから様々な評価をもたらしました。

ここではなるべく文献を忠実に読み込んで、その趣旨を紹介します。論理が複 雑で難解というわけではありませんが、話題が多いので前編・後篇に分けて紹介します。

開催回・開催日

第374回(2015/11/25)

発表題目

「システムの複雑性とその理解」について

発表者

村上 信夫

資料

PDF形式でみる

内容

我々が日々目にする世界は複雑に満ちています。自然は何故そのようにできて いるのか、なぜ私は存在するのかに始まり、複雑なシステムとしての人間がど のように構成し機能しているのかなど興味は尽きません。

一般に「複雑なシステム」とは、“複雑な構造を持つ物質や生命、現象など、 要素の結びつきが複雑で時間の経過に伴う変化が捕らえられないものをさす” といわれています。

今回取り上げる話題は、“人工物の科学はいかに可能であるか”について書か れたハーバート・A・サイモン氏の著作「システムの科学」(1969)を中心に、 より身近な存在としてのシステムの複雑さを、その構造と理解を中心に言及し てみたいと思います。  
 [主なキーワード]
 ・階層的システム、創発性、揺らぎ
 ・複雑性の構造・記述
 ・システム科学とシステム工学

開催回・開催日

第373回(2015/11/11)

発表題目

三文小説を楽しむ −三上文法に託して−

発表者

大野 q郎

資料

PDF形式でみる

内容

三文小説を低級な小説だとみなす通念には与しません。あらましの事情はこうです。

昭和30年代に週刊誌ブームが起ってから、職人や勤め人の国語力が目覚ましく 向上しました。藤沢周平や山田風太郎を読むように、夏目漱石や森鴎外だって こなすようになったのです。街場の国語力からみると、国営放送ことばや全国 紙ことばの語法や文体は、救いがたい惨状を呈していると感じられます。

連中が上から目線でけなす探偵小説や時代小説のほうが彼等自身の後ろ暗い語 法よりもよっぽど確かです。と言いますのも、戦前と戦後で手の平を返すよう に言挙げを変えた国営放送や全国紙には、本音を本気で語る語法や文体は見当 たらない。原発報道や沖縄論議ではありませんが、いまでも戦前の立ち位置か ら一歩も出ていないからです。小役人による地名変更や学者もどきの言挙げも そうです。それくらいなら、街場の日本語に肩入れしたい。

そこで、三文小説ということばをいつの頃からか、反語として使うようになり ました。その語法や文体、あるいは漱石や鴎外のそれは、邪な変節など決して せず、本音を本気で表現します。

これからの日本語はそこからしか生まれない。かねがね純文学より三文小説に なびいてきたやつがれ(僕:一人称の卑称)としては、純文学も「アサ芸」も 込みで、まっとうな日本語の言表を三文小説と呼びたいのです。

今回は、いままでにご紹介した<ヒトの情報:頭・心・体>という認知的科学 の構図の上で、マイケル・トマセロと関連性理論からもたらされた<発語内効 力・態度・題述>ということばの枠組みを、三上文法の<ムウド・サマ・コト> という文法的構図に対比させます。

そして、モデルという名に値する枠組みには届きませんが、市井の日本人によ る日本語の構図:イメージスキーマを紹介いたします。

都合によっていつでも掌を返すマスメディアことばのいやらしさや陰湿さを、 いささかでも炙り出せたら幸いです。

三文小説は、「おはよう」、「こんちは」、「ありがとう」「さよなら」を尊 びます。ぜひ忌憚のないご意見を賜りたく。

開催回・開催日

第372回(2015/10/28)

発表題目

数独再々訪

発表者

山崎 利治

資料

PDF形式でみる

内容

わかみず会で幾度も話題になった「数独」をとりあげる。本来の楽しみ方では ないが、つぎで見つけた。数独を連立多項方程式で表し、計算機で解く試みを 紹介する。  
 W. Decker and G. Pfister,
A first couse in computational algebraic geometry. CUP, 2012.
 
計算機の発達に伴い代数や代数幾何に役立つ計算系が多数実現され、「計算代 数」や「計算代数幾何」が生まれた。これはそのような計算系の一つ Singular の味見でもある。

開催回・開催日

第371回(2015/10/14)

発表題目

Ruby/Railsとそれにまつわる話題

発表者

高島 亮祐

資料

PDF形式でみる

内容

最近のWebアプリケーション開発ではRuby/Railsが広く使われるようになってい ますが、いったい何がうれしいのか、利用者の立場でお話します。Railsの話を 深く突っ込むか、昨今のWeb開発動向についておさらいするか、はたまたRuby以 外の言語の話をするか、参加者の方々のリクエスト次第で決めたいと思います。

開催回・開催日

第370回(2015/9/30)

発表題目

束論とその応用(2)

発表者

柳生 孝昭

資料

PDF形式でみる

内容

微視的・量子的対象の「状態」を元とするHilbert空間Xの自己共軛作用素として の「物理量」Hについて、実数のBorel集合体狽ゥらXの閉部分空間の為す Ortho-modular束Πへの写像としてのHの「観測」をEHとする時、状態xに於いて、 「H の値が狽フ元Aに含まれる」と言う「命題」の成立する確率 px(H. A) が、 ?projEH(A)(x)?2 として与えられる、というもので、この「命題」が古典物理学 では真か偽か2値的に決まるのに対し、量子力学では [0, 1] の間の値を取り得 るという意味で、Πを多値論理として見よう、という次第。

前回(9/2)はHilbert空間論と量子力学からの準備、当回はOrtho-modular束とし ての量子論理を紹介し、時間が許せば、近年の形式的・代数的接近法にも触れた いと存じます。

開催回・開催日

第369回(2015/9/16)

発表題目

科学の方法:発見の文脈、ひとつの見方

発表者

村上 信夫

資料

PDF形式でみる(資料1) PDF形式でみる(資料2)

内容

科学における発見(発明)の形態と構造について、またその理解について類推 (アナロジー)の視点から解釈を試みます。

ブリタニカ国際大百科事典によると、「もともと発見とは、有用な事実、方法、 理論など初めて見つけ出すことを指し、一方発明とは、社会生活に有用な機械、 道具などを工夫して作り出すことをさす」とあります。然しながら「発見、発 明とも人間の創造行為であり、昨今の科学理論、科学技術の発達とともに両者 間を区別する明確な定義づけは殆ど不可能になっている」といわれています。 さらに、発見に至る道筋に焦点をあてると、いわゆる「偶然」だったとか、 「実験の失敗とその気づき」に基づくとか、その過程にはあまり深い掘り下げが ありません。科学的な大理論に至る発見か或いは些細な自己満足レベルの発見 まで、そこには何かしらの思考過程があるのではないか、その観点で整理・説 明を試みたいと思います。
 
 [主な話題]
  ・フレミングの左手の法則: 発見と発明を内在した実験
  ・理論化の着想:アナロジーによる「磁場」の定式化
 
加えて、共通了解を持たない分野の相互理解はどうすれば可能になるか、つまり ある事柄が「分かる」とか「理解する」とはどういうことかについて、認知モデ ル及びアナロジーの視点で言及します。報告には下記を考えています。皆さんの ご意見を頂ければ幸いです。  
  ・認知科学的視点:アナロジーの構造について
  ・認知システム(脳)と計算機OSの類比 (意識と実時間制御)
  ・認識モデルについて(人間の情報処理モデル、カント:認識の7段階)
  ・ほか

開催回・開催日

第368回(2015/9/2)

発表題目

束論とその応用(1)

発表者

柳生 孝昭

資料

PDF形式でみる

内容

「量子論理」とは、一言で言えば:微視的・量子的対象の「状態」を元とする Hilbert空間Xの自己共軛作用素としての「物理量」Hについて、実数のBorel 集合体狽ゥらXの閉部分空間の為すOrtho-modular束Πへの写像としてのHの 「観測」をEHとする時、状態xに於いて、「H の値が狽フ元Aに含まれる」と言 う「命題」の成立する確率 px(H. A) が、?projEH(A)(x)?2 として与えられる、 というもので、この「命題」が古典物理学では真か偽か2値的に決まるのに 対し、量子力学では [0, 1] の間の値を取り得るという意味で、Πを多値論理 として見よう、という次第。

当回はHilbert空間論と量子力学からの準備、30日はOrtho-modular束としての 量子論理を紹介し、時間が許せば、近年の形式的・代数的接近法にも触れたい と存じます。

開催回・開催日

第367回(2015/7/8)

発表題目

"Caml Light"の第一歩

発表者

山崎 利治

資料

PDF形式でみる

内容

予定していました「数独再再訪」をやめて、題目のようなお話をいたしたく思 います。

inriaで作成されたプログラム言語Caml Lightの極く短い紹介です。この系統で はオブジェクト指向を含むOcamlが有名ですが、これから派生した軽量・移植性 の高い言語です。

プログラミングの第一歩として、関数プログラム言語機能部分に限り、その最少 部分に止めています。型については全く無視し、リストやパターンについても触 れません。

開催回・開催日

第366回(2015/6/24)

発表題目

身体知問題への言語表現によるモデリングとその解明

発表者

村上 信夫

資料

PDF形式でみる

内容

人工知能の研究、或いは運動学の研究に「身体知(注)」に係わる分野があり ます。今回紹介する内容は、「人間をひとつの“機械”として捕らえ、その動 きをモデル化し、科学的な視点を導入することで複雑な動きが解明できる」研 究の経過報告になります。

社会或いは自然現象から理論構築にいたるプロセスは「思考過程図」(前回の 講演)で紹介しました。この過程の中心概念は仮説に基づく「モデルの形成」 であり、いかにそのモデルが理論を導くかに係わります。

一般に数理モデルのモデル形成は、数式であり(偏)微分方程式による解法や、 数理統計学の適用があります。しかしこれ等モデルの形成は、現象を解析的に 捉えるアプローチで、その現象を生み出す機構にまでは踏み込めません。また、 身体知のような個人の身体特性を考慮に入れた個別解は得られないのが実情です。

今回取り上げる研究は身体の運動を言語表現によりモデル化し、その動きを状 態遷移(オートマトン的)として表し、課題解決を試みます。

尚、歴史的には、N.ウイーナー「人間機械論」での”フィードバック制御を持 った自動機械(オートマータ)と人間の相似性”についての言及、或いは運動 学に見られる「一種の複雑な“化学機械”としての人間」の見方があります。 最近では人間の認識過程を「情報処理モデル」としてみる視点が、認知科学の 分野で定着しています。また、人間それ自身をモデル化し「身体知に係わる動 き」を、オートマトンとして捉えるロボットの研究も進んでいます。  
 (注)人工知能学会 身体知研究会の動向    http://www.jaist.ac.jp/ks/skl/index.html

開催回・開催日

第365回(2015/6/10)

発表題目

気候変動と民族の大移動との相関

発表者

若鳥 陸夫

資料

PDF形式でみる

内容

気象予報士である田家康著”気候文明史”,日本経済新聞社をSFの一つとして 紹介する。

この内容は、気候を分析する内に、文明の栄衰が気候変動によく一致している ことに気付いた。例えば、温暖化によって動植物が北に移動し、寒冷化によっ て南下し、栄えた文明を破壊してきている。ただし、現代はエネルギ―の入手、 冷房の発達、輸送手段の迅速化などによって、人類だけは気候をある程度超越 している。対象とする期間は、最終氷期から現代の間氷期まで。  
 ※参考:気象と気候とは別概念で、ここでは年単位の気候についてだけ扱います。

開催回・開催日

第364回(2015/5/27)

発表題目

数学の哲学の紹介

発表者

染谷 誠

資料

PDF形式でみる

内容

スチュワート・シャピロ著『数学を哲学する』を紹介します。

数年前、同書は、間違って購入したことが判明したものの、おもしろそうだか らそのうち読んでみよう、ということなり、無事どうでもよい本たちの一冊に なりおおせたのに、ふとしたはずみに再び手にすることになりました。その結 果「数学の哲学」は、おもしろい話題にとどまらす、ひとつの立派なディシプ リンであることを教えられました。

いまだ勉強不足で、詳しいことはお話しできません。まずは、「数学の哲学」 がどうやら豊かな内容をもっているらしい、ことを感じていただければ幸いです。

開催回・開催日

第363回(2015/5/13)

発表題目

Rubyを学ぶ・Rubyで学ぶ

発表者

小島 俊雄

資料

PDF形式でみる(資料1) PDF形式でみる(資料2)

内容

パソコンでプログラミングして、思いついた処理をウェブ上で試し、確認して みたいという希望をもっています。理論的に進めることは不得手ですから、手 に負えそうな本や教材を使って実現に近づきたいと考えています。

Rubyを使ってチューリング機械等を学ぶ本や情報処理学会誌の記事を見つけま した。映画「イミテーションゲーム」も面白かったです。

今回、Rubyを取り巻く現状やリレーショナルデータベースのスキーマ設計や Turintマシンのシミュレーション等のプログラミングに沿って話題提供します。 初心者のトライに、種々、ご教示いだきたくよろしくお願いします。

開催回・開催日

第362回(2015/4/15)

発表題目

数学の哲学の紹介

発表者

大野 q郎

資料

PDF形式でみる

内容

三文小説をもっと楽しく読むにはどうしたらいいか。最初は不埒な動機から拙 文を書き始めました。

だんだん欲目が出て
 ・他人に届くことばや文章はどうしたら書けるか
 ・ついでに、日本語で感じ考える弱みや強みはなにか
が気になってきた次第です。幸い、わかみず会で発表の機会をいただき、
 ・日本語論 システム論 認知意味論 神経生理学 関連性理論
などを素人の無鉄砲を省みず、てんでにかじってきました。

そこで、これまでの発表を多少まとめて
 ・概念・ことば 思考 思考方法 感情 身体
などについて、一応の区切りをつけたのが今回のテーマです。

素人考えのご披露だけでは、失礼にあたりそうなので、まだ邦訳のない
 ・ローレンス・バーサロウのシミュレーション論
 ・マイケル・トマセロの『自然の思考史』
の要約をつけ加えました。ご批判いただければ、幸いです。

開催回・開催日

第361回(2015/4/8)

発表題目

脳は神を見るか

発表者

峰尾 欽二

資料

PDF形式でみる

内容 文献1:「脳はいかにして<神>を見るか」(A.Newberg、PHP研究所)
文献2:「神は妄想である」(A.Dawkins、早川書房)

ふたつの文献は、神経学と遺伝子学の立場から、宗教の起源に関して同じ洞察を 持ちながら、なぜ相反する結論(神の存在の肯定と否定)に至るか、それを解析 する。時間により、最近の文献から、宗教に何する話題を提供する。

開催回・開催日

第360回(2015/3/18)

発表題目

科学における「モデル」とはなにか

発表者

村上 信夫

資料

PDF形式でみる(資料1) PDF形式でみる(資料2)

内容

昨年来、数理科学の考え方を取り入れた研究に取り組んでいます。

この研究を進めるなかで「科学における理論とは何か」、また「科学におけるモ デル」などが関心の的となり、興味のある主題に関し「科学の方法」という形で まとめています。

今回はその中より、社会科学における理論構築に係る論文を紹介するとともに、 そもそも「モデル」とは何かに言及したいと思います。紹介する論文は、明治大 学 政經論叢に収められている、  
 三神俊信著「モデル、構造、理論と方法論」
  <レヴィ=ストロースの社会構造体に関して>(1982-03-30)
 
であり、レヴィ=ストロースの論文を読み解くためにはその構造を理解する必要 があるというものです。その論文の前半部は次のような見出しで構成しています。
 
 「モデル・構造・理論と方法論」
 1. 思考過程図と方法論
 2. 現象とモデル
 3. 科学的な説明と理論
 4. モデルと理論
 
この論文は、レヴィ=ストロースの作品が「構造」を中心にすえた記述であり、 その理解の上に立って読まれるべきものという主張になっています。私の関心は、 この論文で示されている‘構造体’としての思考過程図(理論形成の道筋、要素 の関係)にあり、特にモデルが中心課題になります。

一般に‘モデル’という用語は多義に亘って使用されています。情報科学の色々 なモデル(システム、言語、等)、また数理科学の分野では、数理モデル、統計 モデル等などが上げられます。特に数理科学の分野では、数式によるモデル表現 が通例になります。

これに対し日本の統計学者、赤池宏次博士は晩年、L.ボルツマンの言葉を例に あげ、言語によるモデル化の必要性を述べています。その主張には「統計的解析 は、観測データの特性を記述し、当てはまりの良さを追求するだけでその構造を 示さない、何故そうなるか、その因果関係が示されない」点を挙げ複雑なシステ ムの理論構築に当たり、言語表現によるモデル化の提案があります。また、「モ デルとは何か」(応用社会学研究 2003)といった論文では、‘モデル’とA. タルスキのモデル論とのかかわりの議論もあります。

今回の講演において、理論形成と数学的論理の関連、またモデルと数学の世界と の関わりについて意義のある議論ができれば幸いです。

開催回・開催日

第359回(2015/3/4)

発表題目

漢字の起源 - 甲骨文字の紹介

発表者

鈴木 勝

資料

PDF形式でみる

内容

最近読んだ本で、漢字の体系は殷の時代の甲骨文字でほとんど出そろっているこ とを知り、驚きました。そこで、「漢字の起源−甲骨文字の紹介」というテーマ でお話しさせていただきます。内容は次のとおりです。
 
 ・漢字の起源
 ・字源の研究
 ・漢字の構造
 ・漢字の変化
 ・占卜用の甲骨文
 ・青銅器の金文
 
 ≪参考文献≫
 @「甲骨文字の読み方」、落合淳思、講談社現代新書、2007/8
 A「漢字の成り立ち」、落合淳思、筑摩書房、2014/4
 B「甲骨文字小字典」、落合淳思、筑摩書房、2011/2
 C「甲骨文字全文検索データベース」、落合淳思
     URL http://koukotsu.sakura.ne.jp/top.html
 D「台北 國立故宮博物院 ~品至宝」、2014/6

開催回・開催日

第358回(2015/2/18)

発表題目

佃収氏の古代史研究紹介(中間)

発表者

手島 歩三

資料

PDF形式でみる(資料1) PDF形式でみる(資料2)

内容

佃さんは20年前にユニシスを退職し、江上波夫氏(騎馬民族征服説)の「東アジ アの古代文化を考える会」の事務局として研究に励んでこられました。わかみず 会では昨年4月に前半を紹介しました。5月に中間を報告する予定だったのですが、 私が磯釣りで転んで怪我し、果たせませんでした。

今回は「倭の五王と磐井の乱」、「物部氏と蘇我氏と上宮王家」について紹介し ます。また、佃さんの近著「新日本の古代史」(上)も復習代わりに概要紹介し ます。

古事記や日本書紀だけでなく、後漢書、契丹古伝や桓壇古記など東南アジアの古 文書を参照し、倭人が中国の呉国から移動し、渤海湾沿岸、朝鮮半島南部、九州 北部に着いた様子が見えて来ます。

本題では、倭の五王の後、九州北部に幾つかの王朝が出現し、日本書紀の天武天 皇につながる状況を報告します。佃さんは難聴になり、講演は難しいとのことで、 代わりに説明しますので、間違えるかもしれませんがお許しください。

開催回・開催日

第357回(2015/1/28)

発表題目

束論とその応用(4)

発表者

柳生 孝昭

資料

PDF形式でみる(資料1) PDF形式でみる(資料2)

内容

論理と数学は、先験的な知と見なされるのが普通だが、経験に依存するという主 張も無くはない。量子力学が、標準論理とは異なる論理「量子論理」を生み出し たという見解は、その一つである。だが、それは真実か?量子力学は、数学、延 いては科学一般を基礎付ける、超領域的な知としての「論理」の名で呼ばれるの に相応しいか?

この疑問に応えることを含め、量子論理を学ぶ。その準備として、量子論理が非 標準的な論理であると言う理由が、量子的命題の成す束が分配律に従わないとい う点に在ることに鑑み、束の基本的性質を確認する。併せて、命題論理やbit列の 空間等、計算機科学と関わりの深い例も、一瞥して置きたい。

開催回・開催日

第356回(2015/1/14)

発表題目

束論とその応用(3)

発表者

柳生 孝昭

資料

PDF形式でみる(資料1) PDF形式でみる(資料2)

内容

論理と数学は、先験的な知と見なされるのが普通だが、経験に依存するという主 張も無くはない。量子力学が、標準論理とは異なる論理 「量子論理」を生み出し たという見解は、その一つである。だが、それは真実か?量子力学は、数学、延 いては科学一般を基礎付ける、超領域的な知としての「論理」の名で呼ばれるの に相応しいか?

この疑問に応えることを含め、量子論理を学ぶ。その準備として、量子論理が非 標準的な論理であると言う理由が、量子的命題の成す束が分配律に従わないとい う点に在ることに鑑み、束の基本的性質を確認する。併せて、命題論理やbit列の 空間等、計算機科学と関わりの深い例も、一瞥して置きたい。