わかみず会

わかみず会

2013年(平成25年)
開催回・開催日

第335回(2013/12/4)

発表題目

「利己遺伝子」論と反キリスト教−R.ドーキンスを読む

発表者

峰尾 欽二

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内容 @『利己的な遺伝子THE SELFISH GENE』
 (初版1976、紀伊國屋書店、日高敏隆他2006邦訳)
 :利己的遺伝子に関する科学的啓蒙書
 
A『神は妄想である−宗教との決別 The God Delusion』
 (2006、早川書房、垂水雄二2007邦訳)
 :急進的な反宗教論。キリスト教に対する全的な批判の書。
 

R.ドーキンスの反キリスト教論を取り上げるが、彼の科学的専門領域−利己的遺 伝子論に裏打ちされた部分のみを対象とする。

つまり、文献Aの一部を取り上げ、文献@(その他)の関係する部分を紹介する。 内容的には文献@の方に比重が置かれる。

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第334回(2013/11/20)

発表題目

カードマジックのからくり −ギルブレスの原理−

発表者

川辺 治之

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内容

マジックは、一般には、使用する道具の仕掛け、手先の技巧、 ミスディレクショ ン、演出といったものの組合せによって演じられるが、その中でもセルフ・ワーキ ング・マジックと呼ばれる演者が特に技術をもっていなくてもうまく演じる(もち ろん演出は必要である)ことのできる種類のマジックがある。

今回は、トランプを使用したセルフ・ワーキング・マジックの中で、観客からは一 見、十分に切り混ぜられたと思えるような操作が実際にはある性質を保っていると いうギルブレスの原理を紹介する。

開催回・開催日

第333回(2013/11/6)

発表題目

お手玉の数理

発表者

川辺 治之

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内容

お手玉(ジャグリング)のパターンを数学的に定式化したものとしてサイトスワ ップ系列と呼ばれるものがある。サイトスワップ系列は、(周期的に)投げる玉 の滞空時間を表したものである。

サイトスワップ系列から必要なボールの数やパターンの周期を知ることができ、 b個のボールを使った周期nのパターンの総数を求めることができる。

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第332回(2013/10/23)

発表題目

イエスが磔にされたのはいつか、何年何月何日か

発表者

染谷 誠

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内容

この問題を解決したと主張する本を紹介します。その解決の筋道だけでも勿論お もしろそうですが、この本の目的はそれにとどまりません。

処刑される最後の週に関する謎を解明し、福音書に記されたイエスの言動に新し い解釈を与えているようです。以上について一緒に検討したいと思います。

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第331回(2013/10/9)

発表題目

国際規格作成(標準化)と適用に関する事例報告<適合性認証の課題>

発表者

加藤 重信

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内容

発表者希望により省略

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第330回(2013/9/25)

発表題目

老プログラマーのこだわり

発表者

前田 英次郎

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内容

私の最初のプログラムは、52年(?)前、まだ珍しかった(日本最初?)プログラミ ングの授業の演習で、沖電気に行って、大学に入る予定の OKITAC5090にごく短 いプログラムをかけたものでした。

4年生の夏休みには、大阪の武田薬品で NEAC 2203(?) のためのソートプログラム を書き、東洋レーヨンのユニバックの機械のためのプログラムを書いたこともあり ました。

今回の内容は、小噺を2つ、できれば3つのつもりです。教育に関する委員会で(?)、 『2次方程式の公式なんて使ったことがない』、という発言があったそうです。

考えてみると、私もあれは使わないな、と思い当たることがありました。ちょっ と拙いことがあるのです。


 
小噺 その1 です。
 HASKELL でクイックソートを書いたという話が出るたびに、それではクイックソ  ートになっていない、単純に再帰呼び出しをしてはいけない、と言ってきました。 その場で思いついたことで、駄目だ駄目だ、と言ってきたのですが、何をやろう かと考えたところ、リスト型の言語でのクイックソートにはとんでもない欠陥が あることに気付きました。
 
小噺 その2 です。
 
小噺 その3 はアルゴリズムの改良って何だろう、という題材を考えています。

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第329回(2013/9/11)

発表題目

「画像ジャイロ応用実験装置の研究試作」の紹介

発表者

川村 英二

資料

-

内容

公的研究所で研究が行われている画像ジャイロについて紹介します。画像ジャイ ロは複数のカメラの画像情報をもとに、GPSのように自己位置や、自身の移動状況 を計測することを目的としており、主にGPSが利用できない環境での利用を想定し ています。

移動するカメラが撮影した画像内容は、カメラ自身の動き内容と、撮影している 対象物の立体形状に基づいて変化します。

カメラ自身の動きが正確にわかると、対象物の正確な立体形状を計測することが 可能です。これは複眼立体視の原理と同じ理屈で理解することが可能です。一方 で、対象物の正確な立体構造がわかると、カメラの正確な動きを求めることが可 能になります。

自己移動量と立体形状が互いを導き出すという関係は画像処理の根本原理として 知られ、画像ジャイロではこの原理を利用し、そこにさまざまな手法を組み合わ せて自己移動量と対象物に対する自己位置を算出しています。

本講演では、以上の画像処理全般の他、カメラヘッドと演算装置を含むシステム 構成や、想定する利用シーンと目的について解説します。

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第328回(2013/7/17)

発表題目

グレゴリー・ベイトソンの「精神と自然」の紹介−2

発表者

大野 q郎

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内容

第327回の内容に同じ

LinkIcon PAGE TOP開催回・開催日

第327回(2013/7/3)

発表題目

グレゴリー・ベイトソンの「精神と自然」の紹介−1

発表者

大野 q郎

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内容

ここ2回は、「ネオダーウィニズム」と「その批判・異論」を紹介しました。その 流れで、今回は最近話題の「進化発生論(エボ・デボ)」の報告をしようと準備 しましたが、いまのところ、300枚前後に拡がり、拡散気味で、まだベイトソンの 位置づけがうまくいっておりません。そこで、今回は、ベイトソンだけに話題を 絞りました。イヌやネコ、イルカやイソギンチャクとの遊びやニューギニアの土人 とのつきあいで一生を過ごした野人でしたので、その知見はとてもユニークです。 その一端は、例えば次のようです。

「記述」は、差異の知らせ(情報)であり、「論理」は、トートロジー(形態)だ。 「説明」とは、記述の断片をトートロジーに網を張る作業だ。ラッセルの論理階梯 (ロジカル・タイピング)は生きもの相手には不十分だ。形態(トートロジー)に 偏りすぎ、プロセスによる認知階梯がない。多重記述(アブダクション)も必要だ。 「形態」と「プロセス」との関係は、トートロジーと記述との関係に一致する。 「進化」と「思考」は、ともに情報系やエントロピーによる確率論的過程だ。進化 と思考は、類比的に理解できるとみなされる。進化や適応は、学習・経験・試行錯 誤に相当する。そして、発生が創造的思考に位置づけられる。これらに少しだけ、 拙考を加えてみました。 いろいろご教示いただければ、幸いです。

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第326回(2013/6/19)

発表題目

回勅から辿るカトリック神学の変遷

発表者

峰尾 欽二

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内容

19世紀末、労働運動、社会主義運動の勃興に危機感を抱いたカトリックは、時の教 皇レオ十三世が、回勅『レールム・ノヴァルム』(1891)を発して信徒に檄を飛ば します。この回勅によって、カトリックの労働問題、社会問題への基本教義を確立 したといわれています。その後、時代の変遷に応じていくつかの回勅が出されてい ます。百年後の1991年には、ヨハネ・パウロ二世が回勅『新しい課題』(1991)を 出して、いわば、勝利宣言を行います。百年に及ぶ回勅を辿ることによって、労働問 題、社会問題に関するカトリック神学の変遷を探ります。

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第325回(2013/6/5)

発表題目

回加工技術情報の集積と利用について

発表者

小島 俊雄

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内容

金属部品の製造では、切削・金属プレス・溶接等、様々な加工が行われています。 製造業では自社技術情報の蓄積・共有が行われてきました。現在は、インターネ ットも利用されています。ウェブとXMLデータベースを利用したシステムの実現に 向けて勉強してきたことを紹介します。

 
 1)インターネット上の加工技術情報の現状
 2)XMLデータベースとソフトウェア標準
 3)試作システムの概要・デモ
 4)まとめと今後

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第324回(2013/5/22)

発表題目

Camlの型をめぐって

発表者

山崎 利治

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内容

発表者希望により省略

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第323回(2013/5/8)

発表題目

ネット通販向け

発表者

山崎 利治

資料

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内容

先日の日本オペレーションズリサーチ学会春季研究発表会で話した内容を紹介する。

レコメンデーションシステム(自動推薦システム)は主にネット通販サイトで売上 を伸ばすためのツールとして広く使われており、そのアルゴリズムは主に協調フィ ルタリングという仕組みが利用されている。

レコメンデーションシステムについては、米国DVDレンタル大手のNetflix社が主催 したNetflix Prizeの影響により周辺の研究は大きく進んだ側面があり、Netflixの データやそれに類するものを分析して効率的な推薦を行う仕組みについては多くの 論文が書かれている。

Netflixではユーザが見た映画に点数をつける仕組みを利用しているが、一般的な通 販会社ではそのような情報は利用できずに単純に買った・買わなかったという情報 のみしか得られないため制約が大きくより難しい問題となっている。本講演では、 そのような強い制約を持つ問題をNetflixPrizeの成果の応用として解く手法を紹介する。


 
 資料:http://www.slideshare.net/hamukazu/orsj2013-katojafinal

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第322回(2013/4/24)

発表題目

学びかた/学ばせかた

発表者

前田 英次郎

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内容

青森の大学に14年つとめ、最後の数年間は1年生の代数学も担当しました。18歳人 口の減少に伴い、裾野大学の新入生の学力は落ちるばかり。高校までの数学がほと んど入っていないのに大学の数学なんてとても無理、どうすりゃいいんだ、と思案 投げ首の毎日でした。

いろいろ読みあさった中で、学びかた/学ばせかたについて、興味を引かれたもの をいくつか紹介します。

 
 『科学的とはどういう意味か』 森博嗣、幻冬舎新書
  科学に背を向ける人が非常に多いが、それは大きな損をまねく。
  場合によっては危険であることを知ってほしい。
  科学的であることの条件は?
 
 『仕事に役立つ数学』 西成活裕、日経BP社
  数学が本当に好きになるかもしれない教えかたうまい!!
 
 『数学ガール』 結城浩、SoftBank Creative 社
  学ぶための理想的な環境
 
 『ε-δの説明』 私の思いつき
  これなら嫌でもわかる?
 
 『風の市兵衛シリーズ』 辻堂魁
  唐木市兵衛  職業 渡りの用人(江戸時代の経営コンサルタント)
  剣は我流(?) 風の剣と言われている
 
 『日本語 教科書』
  ビックリ仰天 小学校1年生から漢詩!!

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第321回(2013/4/10)

発表題目

OCamlのオブジェクト

発表者

宗像 清治

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内容

第320回の内容に同じ

開催回・開催日

第320回(2013/3/27)

発表題目

OCamlの概要

発表者

宗像 清治

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内容

ML以降の関数型言語 OCaml, Haskell 等は型付けをする。純関数型のHaskellに対し、 OCamlは保守的であり、型は式や関数定義の結果として表示されるだけである。 OCamlはFortran, C の配列を使える仕組み、命令型のfor文, while文をもち、これら のプログラム資産を活用できる関数型言語になっている。不十分な理解であるが、勉 強のつもりで紹介させてもらいます。

開催回・開催日

第319回(2013/3/13)

発表題目

小澤の不程式:初等的解説(2)

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

第318回の内容に同じ

開催回・開催日

第318回(2013/2/27)

発表題目

小澤の不程式:初等的解説(1)

発表者

柳生 孝昭

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内容

昨年1月半ば、小澤教授による不確定性原理の修正が、一般紙に大きく報じられ た。 通俗的な解説も見られたが、明確とは言い難い。 また学会等の場の、小澤 氏自身の講演も、詳細には及んでいない。 そこで入手し得た、同氏の関連論文
 
‘Physical content of Heisenberg’s uncertainty relation:
Limitation and reformulation’,Phys. Lett,2003.
 
の概要を紹介することにした。量子的不確定性に関して、原理に位置付けられる
のは、正準交換関係と、それに基づくKennard-Robertson の不等式
 
s (Q )s (P ) ≧h / 2
 
である。 ここで s (Q ) とs (P ) はそれぞれ、確率的な値である位置と運動量 の標準偏差であり、観測とは無関係な概念である。然るに Heisenberg はこれら を観測に伴う運動量の擾乱 h (P ) 及び位置の誤差 e (Q ) と同一視し、この不 等式を観測に於ける不確定性を表すものと解釈した。 小澤はこれを糾し、h (P ) と e (Q ) を改めて厳密に定義し、不等式
 
e (Q )h (P ) + e (Q )s (P ) + s (Q )h (P ) ≧h / 2
 
を提案したのである。 Wien 工科大学の長谷川氏等は位置・運動量ではなく、中性 子の spin の測定によって、小澤の不等式の成立を実証することに成功した。

本稿は先ず正準交換関係に遡り、その古典解析力学的な類比・前期量子論に於ける 根拠を示す。 次いで Kennard-Robertson の不等式を導き、有名な Heisenberg の 思考実験に触れ、小澤による提案について述べる。

詳しい計算は省くが、重要な概念の導入と結果の導出は、十分な時間を割く心算で ある。「初等的」と形容した所以である。

開催回・開催日

第317回(2013/2/13)

発表題目

Camlの名の由来(2)

発表者

山崎 利治

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内容

前回はラムダ計算項を組合項に翻訳することなどを説明した。

今回は圏抽象機械CAMを説明したい。camlminiプログラムをラムダ項、SK項などで 書き直し、さらに、新しい組合子を導入して書き直す。この組合子が圏論の用語 でいう積閉圏の等式提示の標になるので、圏的組合子、圏組合論理と名付けたと いう。この辺の事情を紹介したい。

開催回・開催日

第316回(2013/1/30)

発表題目

Camlの名の由来(1)

発表者

山崎 利治

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内容

プログラム言語OCamlが国内でもよく使われているらしい.証明支援系Goqとの関 連かも知れない.話は言語名Camlの由来についてである。

 
 Caml = CAM+ML
 CAM = Categorical Abstract Machine
 ML = LCF Meta Language
 

これは関数型プログラム言語処理系の仕様作成と実現を圏論的組合論理に基づい て行うという,処理系作成技術としてはごく狭い話題である。積閉圏がラムダ計 算模型であることから、 圏論的組合子を構想、この組合子がSECD機械同様の環 境機械の命令になるのでP.-L. Curienはこの機械を圏抽象機械と名付けた。 abstract nonsenseといわれた圏を処理系作成に使ったことが面白いので紹介したい。

 
 第1回はラムダ計算と組合論理
 第2回は圏組合論理と圏抽象機械

開催回・開催日

第315回(2013/1/16)

発表題目

Maxwellの方程式:相対論的変容(3)

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

プログラム言語OCamlが国内でもよく使われているらしい.証明支援系Goqとの関 連かも知れない.話は言語名Camlの由来についてである。

 
 Caml = CAM+ML
 CAM = Categorical Abstract Machine
 ML = LCF Meta Language
 
これは関数型プログラム言語処理系の仕様作成と実現を圏論的組合論理に基づい て行うという,処理系作成技術としてはごく狭い話題である。積閉圏がラムダ計 算模型であることから、 圏論的組合子を構想、この組合子がSECD機械同様の環 境機械の命令になるのでP.-L. Curienはこの機械を圏抽象機械と名付けた。 abstract nonsenseといわれた圏を処理系作成に使ったことが面白いので紹介したい。

 
 第1回はラムダ計算と組合論理
 第2回は圏組合論理と圏抽象機械