わかみず会

わかみず会

2009年(平成21年)
開催回・開催日

第249回(2009/12/9)

発表題目

Lempel-Zivのデータ圧縮法

発表者

宗像 清治

資料

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内容

ここ数年、遊び暮らしていたので、わかみず会で発表できる題目をもちあわせて いません。30年ほど前に発表されたLempel-Zivのデータ圧縮法とHuffmanコード のデータ圧縮を勉強する機会があったので、符号化の原理を中心にその成果をお 話します。

Lempel-Zivのデータ圧縮は、現在、Windows,Linux, Unixのもとでソフトウェア の更新等に広く使われています。

開催回・開催日

第248回(2009/11/25)

発表題目

粒子法概説

発表者

清水 保弘

資料

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内容

数値流体力学の手法の一つとして発展した「粒子法」について紹介します。

当初の講演者は南さんの予定でしたが、業務が入ってしまいましたので、清水が 代わって掲題の講演をお引き受けしました。

私は、CAEによる物理シミュレーションには素人ですが、最近、CADとCAE双方に 跨った形状処理の必要性が増しつつあるので勉強中です。

当日は流体力学の初歩をご説明し、粒子法の入口までをお話します。

開催回・開催日

第247回(2009/11/11)

発表題目

不完全性定理について(2)

発表者

染谷 誠

資料

-

内容

第246回の内容に同じ。

開催回・開催日

第246回(2009/10/28)

発表題目

不完全性定理について(1)

発表者

染谷 誠

資料

-

内容

ゲーデルの不完全性定理について紹介します。なぜこれを取り上げるのか。第一 の理由は、先にゲンツェンによる自然数論の無矛盾性の証明をご紹介したことの 継続です。このゲンツェンの結果にもかかわらず、ヒルベルトのプログラムが挫 折したと言われるのはどうしてか、そのいきさつに決まりをつけておきたいと思 ったこと。これが第一。第二の理由は、当日お話しします。

開催回・開催日

第245回(2009/10/14)

発表題目

「磁力と重力の発見」(山本義隆)の紹介(2)

発表者

峰尾 欣二

資料

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内容

第244回の内容に同じ。

開催回・開催日

第244回(2009/9/30)

発表題目

「磁力と重力の発見」(山本義隆)の紹介(1)

発表者

峰尾 欣二

資料

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内容

第30回大佛次郎賞を受賞した『磁力と重力の発見』全3巻(山本義隆、みすず書 房、2003)のうち第3巻「近代の始まり」を紹介します。

磁石の存在は古代ギリシャ時代から知られていましたが、ものが触れずに作用す る遠隔力としての磁力は人間の理解を超えていました。

「見えざる手」が作用するか魔術が働くとしか考えるしかありませんでした。

やがて2千年におよぶ技術の発達は磁力への理解を深め、重力の発見につながり ます。さらに重力の発見は磁力を近代物理学として捉えることを可能にします。

本書は、この過程を文献渉猟して(引用文献数は、一次資料236件、研究書・研究 論文418件)実証的に、50数年前の高校物理の知識しかない−それさえあやしい− 者にも理解できるように書かれています。

磁力・重力を題材とした科学史、科学哲学史、あるいは社会思想史としてさえ読 むことができます。

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第243回(2009/9/16)

発表題目

瑜伽経を読んで

発表者

山崎 利治

資料

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内容

パタンジャリ編纂といわれるヨーガスートラをできるだけ経文に即して紹介します。

ヨーガは苦行とともにバラモン(ヒンヅ)教・仏教・ジャイナ教などの宗教的修 行のひとつとしてインドでは古くから普及していました。実践者ではない話者の 紹介は意味をなさないのですが、みなさまのお教えを頂く契機としたいと思います。

開催回・開催日

第242回(2009/9/2)

発表題目

Problem Frame’についての所感と代替案

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

これは先に峰尾君が紹介して下さった M. Jackson の要求仕様記述の方法に対す る批判と、二つの例題(片側通行時の信号制御、及び小包振り分け装置の制御) を巡る代替案を提示して、皆様と議論を深めたいという趣旨です。

弊案の骨子は、相も変わらず、物理世界(信号や機器)の因果関係を状態遷移の 間の二項関係 cause_effect(trans(s0, s1), trans(s1, s2))、或いは状態に関す る三項関係 cause_effect(s0, s1, s2) として定式化し、状態変数の変化を wait_for s to_change_from s0 と割り当て文if trans(s0, s1) then s:=s2 等 によって実現しようというものです。

資料を添付致しますが、Jackson 流儀の知識を前提していますので、 これだけでは分かり難いかも知れません。就きましては事前に、 峰尾君による資料によって、当該箇所を復習頂ければ、幸いです。

開催回・開催日

第241回(2009/7/22)

発表題目

OSS RDBMSのシステム適用に向けて
〜CPUスケーラビリティの検証

発表者

米田 健治

資料

-

内容

Linux の成功によりオープンソース・ソフトウェア(以下 OSS)のOSSの認知度 が上がっている。

国内ではDBMSの分野においてはPostgreSQL がOSS のDBMS として一定の評価を 受けている。しかしながら、基幹システムにおけるデータベースには、商用 DBMSが採用される事例がまだまだ多い。

PostgreSQLがシステムに採用される例は、部門レベルのシステムにとどまってい るのが実情である。特にミッション・クリティカル・システムにおいてPostgreSQL が採用された事例は少ない。

本講演では、PostgreSQLを大規模システム適用の課題であるCPUスケーラビリテ ィの検証とそのボトルネックをいかに改善したかを実証結果をもとに解説いたし ます。さらに最近のOSS事情を報告します。

開催回・開催日

第240回(2009/7/8)

発表題目

脳、記憶、ニューロモデル 三題噺(2)

発表者

古村 哲也

資料

PDF形式でみる(資料1) PDF形式でみる(資料2)

内容

1993年か1994年頃に、電中研の原子力発電所のヒューマンファクターを研究し、 運転員のメンタルモデルを作成する必要がありました。システム作成にあたっ て、人間はどんな情報を受け取り、記憶し、必要に応じて検索するのか、脳が 果たす機能について、脳科学の素人ばかりが集まって勉強しました。当時のメ モを頼りに脳科学の入門を紹介します。

このプロジェクトの最終結果は、運転員の正確な行動をオブジェクトモデルを 使ってシステム化し、概略はH君がユニシス技報で発表済みです。

「十数年前の中身に最近の情報を多少は加えなさい」との柳生さんのお言葉に 従い、最近の脳科学の本を図書館で探し、若干付け足しました。とはいえ、わ かみず会にご参加の皆さんは、およそご存知のことではないかと思います。で すから内容は暇つぶし程度の軽さです。専門知識をお望みの方、御用とお急ぎ の方はお休みください。

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第239回(2009/6/24)

発表題目

クラウドコンピューティングと仮想化

発表者

長島 毅

資料

内容

最近、「クラウドコンピューティング」という言葉を、随所でお耳にすることと 思います。GoogleやSalesForce.comなどが先鞭を切って実務運用を開始し、遂に は日本ユニシスでさえ「ICT事業部」を立ち上げて世の中のトレンドに乗り遅れま いと動き始めています。

このテーマについてはいろいろな解説や講演が巷にあふれていますが、たまたま 非常にコンパクトに纏まった資料を手に入れることができましたので、それをベ ースに現状と今後の方向性についてご紹介してみたいと思います。また「クラウ ドコンピューティング」を支えるIT技術として本質的な「仮想化」についても、 少し掘り下げてお話できたらと思いつつ、目下資料を集めていますのでご期待く ださい。

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第238回(2009/6/10)

発表題目

ブール代数入門 ストーンの表現定理と十全公理系(2)

発表者

川辺 治之

資料

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内容

ブール代数は、論理式と同様に、演算∧、∨、¬が定義された体系で、論理演算 の一種の一般化となっています。今回は、前回説明したブール代数の定義を復習 したあと、ブール代数に対する十全公理系(adequate posturate system)の例を 示します。

十全公理系とは、集合Uと演算∧、∨、´、集合Uの元0と1がこの公理系を満た せば、Uは演算∧、∨、´、に関してブール代数となるというものです

開催回・開催日

第237回(2009/5/27)

発表題目

オープン勘定系システムのプラットフォーム概要

発表者

澤田 啓

資料

-

内容

 2007年5月、株式会社**銀行にてWindowsベースのオープン勘定系システムが稼 働した。

銀行勘定系システムのオープン化に対しては、オープン系のH/W,S/Wの進展に 合わせ、段階的に行うという方針が,非常に早い段階から打ち出され、開発環 境/ネットワークのオープン化から開始し、勘定系の対外接続部分のオープン化、 勘定系システムの実機検証,それらの経験/成果をベースにしたオープン系ミド ルウェアの開発、そのミドルウェアで稼働するソリューションの開発と、段階 的に実績を積み重ね、最終的に勘定系システム全体のオープン化に着手した。

今回は、非常にミッションクリティカル性の高い、超大規模システムである銀 行勘定系システムを、どのような仕組み、構成でオープン環境上で稼働させた かをお話させて頂きたい。

**Sプロジェクトで開発されたフルバンキングシステムには,**が蓄積してきた オープンシステム構築のノウハウが結集されている。S-BITSプロジェクトでは、 Windows OSを中心としたオープン基盤上で,銀行業務の中心である勘定系シス テム「BankVision」を安定稼働させるために、様々な視点から検討および検証 を行った。特に、プロジェクト開発時には実績が少なかったWindows 64bitOSの 採用やSQL Server 2005のデータベースミラーリング機能を積極的に採用するこ とにより、性能要件、拡張性要件、高可用性要件を実現している。また、マイ クロソフト社と協力し,定常的に記録しておく必要のあるデータを徹底的に洗 い出し、一般的にWindowsシステムの弱点と言われている障害追究能力を向上さ せた。

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第236回(2009/5/13)

発表題目

サロンを取り巻く環境と裁判員制度の感想

発表者

松本 嘉臣

資料

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内容

「情報クラブ サロン ド ヴァンテアン」の仲間と議論する話題の一つである 「裁判員制度」に関する私の個人的意見を述べ皆様との意見交換を行います。

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第235回(2009/4/22)

発表題目

脳、記憶、ニューロモデル 三題噺(1)

発表者

古村 哲也

資料

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内容

1993年か1994年頃に、電中研の原子力発電所のヒューマンファクターを研究し、 運転員のメンタルモデルを作成する必要がありました。システム作成にあたって、 人間はどんな情報を受け取り、記憶し、必要に応じて検索するのか、脳が果たす 機能について、脳科学の素人ばかりが集まって勉強しました。当時のメモを頼り に脳科学の入門を紹介します。

このプロジェクトの最終結果は、運転員の正確な行動をオブジェクトモデルを使 ってシステム化し、概略は**君がユニシス技報で発表済みです。「十数年前の中 身に最近の情報を多少は加えなさい」、との柳生さんのお言葉に従い、最近の脳 科学の本を図書館で探し、若干付け足しました。とはいえ、わかみず会にご参加 の皆さんは、およそご存知のことではないかと思います。ですから内容は暇つぶ し程度の軽さです。専門知識をお望みの方、御用とお急ぎの方はお休みください。

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第234回(2009/4/15)

発表題目

立体化学入門

発表者

鈴木 勝

資料

内容

有機化合物の骨格を形成する炭素は、その特別の電子配置から、他の炭素および 他の元素と多様な結合を生成することにより多種多様な化合物を実現しています。

化学式(異なる元素の使用数の組み合わせ)が同じでも、元素の結合順序が異なっ たり、あるいは同じ結合順序でも、各原子の空間的な配置(結合の周りの回転に よる)が異なる場合が多数あります。

これらを広い意味で異性体と呼びますが、中には互いに鏡映の関係にある2種類 の分子が、他の物理的特性が同じでも、平面偏光に対する旋光性だけが異なる光 学異性体というものがあります。

ノーベル化学賞を受賞した野依さんは、一つの光学異性体を選択的に合成する手 法を実用化しました。今回は、このような立体化学の初歩をご紹介するとともに、 いろいろな化合物の特性をシミュレーションするプログラムをノートPCで紹介い たします

開催回・開催日

第233回(2009/3/25)

発表題目

WSJTに見るリードソロモン符号の応用例

発表者

若鳥 陸夫

資料

-

内容

 WSJT(Week signal by JoeTaylor)は、パスサー(変光星)を追いかける ノーベル物理楽賞のJoseph H Taylor,Jr.によってアマチュア無線の微弱 電波を雑音の中から解読する方法の一つとして開発された。

原始プログラムは,Fortran95で書かれており、Windows機,Mac,Linuxxなど で実行できるように、C,Pythonにも翻訳されている。

実際に運用して見ると、耳では聴こえない水準の雑音中から、送信文字を再生 してくれる。主な適用技術は、古典的な符号理論の成果の一つであるリード・ ソロモン符号に12符号語を63符号語に冗長化して送信し、通信路で63-12=51 (符号間距離)の半分(ここでは25符号語)まで変化しても元の符号が計算再 生できるものである。

若鳥は、その魅力に惹きつけられて、WSJT_Study_RS(63,12,53)プログラム (言語=g++)を作成(実態は,Fortran95->g++翻訳)したので25符号語までの 誤りなら訂正するさまを計算機によって実演する。

開催回・開催日

第232回(2009/3/18)

発表題目

「CAEモーフィングの開発」及び「力学的変形の開発」

発表者

谷本 茂樹

資料

-

内容

テクニカルシンポジウムでの発表内容を2件ご説明します。両方とも、CAD技術と CAE技術の融合を扱っています。

開催回・開催日

第231回(2009/3/4)

発表題目

ブール代数入門 ストーンの表現定理と十全公理系

発表者

川辺 治之

資料

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内容

ブール代数は、論理式と同様に、演算∧、∨、¬が定義された体系で、論理演算 の一種の一般化となっています。

今回は、ブール代数の定義からはじめて、「すべてのブール代数に対して、それ と同型となる集合ブール代数が存在する。」というストーンの表現定理の有限版 「すべての有限ブール代数に対して、それと同型となるべき集合ブール代数が存在 する。」の証明までを紹介します。

開催回・開催日

第230回(2009/2/18)

発表題目

「プロブレム.フレーム」の紹介(2)

発表者

峰尾 欽二

資料

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内容

第229回の内容に同じ。

開催回・開催日

第229回(2009/2/4)

発表題目

「プロブレム.フレーム」の紹介(1)

発表者

峰尾 欽二

資料

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内容

M.Jacksonが提唱するプロブレムフレームを紹介します。計算機システムは、問 題を明らかにし、その解決に必要な記述を行う必要がありますが、現実的な問題 は大きくて複雑なため、その中間に相互に作用しあう副問題の集まりとして問題 を構造化することが求められます。プロブレムフレームとは、問題の分析と構造 化に利用する問題のパターンです。

大きな問題を、プロブレムフレームによって定義されている基本問題をベースに 複数の副問題に分解することによって理解を容易にします。さらに、フレームご とに考慮事項を検討することで問題解決のために何をする必要があるかを見易く します。

デザインパターンがソフトウェアの内側の世界を見る尺度を提供するに対して、 プロブレムフレームは問題が現われる外の世界を見る見方を提供します。

開催回・開催日

第228回(2009/1/21)

発表題目

陳那(Dignaga)の論理学

発表者

山崎 利治

資料

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内容

柳生さんの竜樹哲学をお聞きして以来、仏教論理学に興味を抱いていた。直接の 勉強は難しかったので、まず、アリストテレスのそれを勉強した。

12世紀頃までの印度論理学は各学派とも認識論と一体になっている。仏教論理学 もそうである。

今日は新因明の確立者である陳那の論理学について、その著「因輪決択頌」を中 心にお話する。

類推的論証法が演繹的論証になったといわれる新因明は、論証形式を因三相によ る三支作法によって確立したことにあり、陳述の妥当性を九句因によって判別す ることが特徴である。ボヘンスキなどはインドのアリストテレスと呼んでいる.