わかみず会

わかみず会

2008年(平成20年)
開催回・開催日

第227回(2008/12/17)

発表題目

OR入門(2)生産計画

発表者

森本 晧夫

資料

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内容

線形計画法を中心に、生産や配送の問題にORのアルゴリズムがどのように適用さ れているかをお話します。

まず、線形計画法について、サムエルソンの小さなモデルを題材に経済的な意味 と計算手順をお話し、次に基本的なモデルの定式化を解説します。

ORの…と言っても、これで充分長い話ですが、時間があれば、生産や配送のスケ ジューリングの基本的な話もしてみたいと思っています。

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第226回(2008/12/3)

発表題目

電磁気Softwareの開発報告

発表者

渡部 義維

資料

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内容

会社退社以降、約20年英国Flomerics社の伝熱流体解析Flothermや、最後の1年、 電磁波解析Floemcなど多くの解析ソフトを日本で販売していましたが、本年9月 でこの会社のソフト販売を終了しました。最後に扱った電磁波解析ソフトも、 手元になく、何か開発をやってみたいとの希望で試みたのが電磁波解析ソフトで した。

開発にあたり、選択したのが、すでにflomerics社製品でもなく、少しはサポート 経験もあった電磁波を選択したのですが、同じものを開発するのも意味が無く、 最近話題のメッシュレス(CIP)方法を選択したわけです。

新たに開発となれば、手元にFortranもCもなく、本屋に行けば会社を離れた人に も無償で手にできる、Javaが良いとの事で多くの参考書が並んでいました。

今後プログラマーを目指すには、程遠くすべてが再スタートの気分です。未熟で はありますが、Maxwel 方程式は一部はNastranに組み入れたことがあり、Univac 時代少し経験もあるので別の解法を選んでみました。

すでに柳生さんの紹介文は手元にあったため、4つのMaxwel方程式が同等である ことは確認しています。ただし、私が読んだFeynmanの本は微分式が多く私の説 明でも微分式を並べています。特にページを割いたのは変位電流の項くらいです。

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第225回(2008/11/26)

発表題目

初学者のためのMaxwell方程式

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

電磁気学は力学と並んで、古典物理学の精髄を成す。同時にその素養は、現代物 理学の主柱である相対論や量子論を理解するために、必須の要件でもある。

今回は、その第一原理である Maxwell の方程式を解説し、併せて、次回の渡部 義維氏による「電磁気 Software の開発報告」の理論的準備たることを意図した。 資料は次の二編より成る:  
 0. 本文: 概ね太田浩一著「電磁気学 T」の要約であるが、
      特に基礎概念の導入から Maxwell の方程式に
      至る理論展開の骨格を明らかにすることと、
      数学的厳密性を確保することに、意を尽くした。  
 1. 要約: 更にその要約で、Maxwell の方程式を必要最小限
      の言葉で述べることと、数学的詳細を省き、可能
      な限りの直観的理解に資することを目指した。
      口頭の説明は、専らこれに沿う。

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第224回(2008/11/5)

発表題目

計算と論理のための自然枠組み(2)

発表者

染谷 誠

資料

-

内容

第223回の内容に同じ。

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第223回(2008/10/22)

発表題目

計算と論理のための自然枠組み(1)

発表者

染谷 誠

資料

-

内容

佐藤雅彦先生の論文「計算と論理のための自然枠組NF/CAL」を紹介します。その 内容については著者のアブストラクトを引いておきます。

本論文では、計算機上での証明記述および検証を支援するシステムNF/CALを紹 介する。

NF/CALの設計フレーゲによる判断の分析の影響をうけており、人間が自然言語 を用いて日常的に行なう判断活動を自然に形式化したものになっている(以上引 用おわり)。

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第222回(2008/10/8)

発表題目

OR入門(1)在庫管理

発表者

森本 晧夫

資料

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内容

ORは、業務活動を最適化するための手法の全体です。その有効性のために応用分 野が広く、開発されたモデルやアルゴリズムもそれぞれの分野に埋没し、統一的 な学問として纏まりませんでした。(統一的な活動主体としては、OR学会があります。)

現在では、業務を調査・分析し、システムとして開発する活動の中で、ORの成果 がそれと知られずに再発見されることが多いようです。

最適化の道具として、ORの方法論を手に入れておくと、いろいろと良いことがあ ります。若い人に関心を持ってもらうために、企業活動の中でも生産・配送に使 われる道具や手法を中心に、基礎的な考えを紹介します。

第1回目(10月8日)は、在庫問題を中心に話をします。第2回目(12月17日)として は、線形計画を中心に生産・配送のアルゴリズムについて話す予定です

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第221回(2008/9/24)

発表題目

強化学習法

発表者

川崎 辰吾

資料

-

内容

強化学習は試行錯誤に基づく機械学習の一種である。学習エージェントが未知の 環境内で試行錯誤を繰り返すことにより環境に適応した制御法を学習していく。

この手法は人間が教示せずに学習エージェント自身がタスクの達成方法を発見す る利点があり、  
 ・ゲームAI
 ・ロボットの行動制御
 
等、様々な分野への応用が期待されている。

本講演では強化学習理論の概要を解説し、さらに下記論文を元に"連続的アプロ ーチ"に基づく強化学習法を紹介する。  
 ●紹介論文
  Reinforcement Learning in Continuous Time and Space
   Kenji Doya, ATR Human Information Processing Research
   Laboratories, Soraku, Kyoto 619-0288, Japan
 
また"連続的アプローチ"に基づく強化学習法をMatlab上でシミュレートし、学習 過程を視覚化したものをご紹介する。

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第220回(2008/9/10)

発表題目

近年のNULテクニカルシンポジウム考

発表者

長島 毅

資料

-

内容

この10年余の間、テクニカルシンポジウムの最終選考委員会のメンバーを務め、 今年からは選考委員長を仰せつかった長島です。

わかみず会の常連の皆様には、柳生さんをはじめとして、山崎さん、小林さんな ど、現役時代にテクニカルシンポジウムの立上げ・発展の中核を担われた先輩方 が沢山いらっしゃいます。皆様方が現役の頃は、どちらかと言えば執筆者として ご指導やご評価を仰いでいた私も、いつしか60歳を超え、この10年ぐらいは、部 門優秀作品の査読・評価と発表会での論評を主な役割とするようになりました。

今年で、第37回を数えるテクニカルシンポジウムですが、年々増える応募数とは 裏腹に優秀な作品が減り、私が選考に関与するようになったこの10年間余で、最 優秀一席を獲得したのは以下の、僅か3作品です。

 
1999年 「クラスタ構成UNIX(HP)機でのHA/OPS
      採用データウェアハウス構築事例」 外舘正章
2003年 「CAE モーフィングの開発」 谷本茂樹、佐久間孝広
2006年 「PostgreSQL のCPU ボトルネック発見とその改善」 米田健治

今回のわかみず会での発表では、これらの作品の概要とその評価のまとめを中心 に、時代の変遷に伴う、NULシステム技術集団の活動領域や役割・レベルの変 遷の一端をご紹介したいと思います。

過去と現在の対比を軸に、参加メンバーの皆様による活発なご意見交換の話題提 供となれば幸いと思います。

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第219回(2008/7/16)

発表題目

「Semantic Web」の解説(2)

発表者

小林 允

資料

-

内容

218回の内容に同じ。

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第218回(2008/7/2)

発表題目

「Semantic Web」の解説(1)

発表者

小林 允

資料

-

内容

Webは情報発信、交換のための社会的基盤としてなくてはならない存在になってお り、共有情報空間としての地位を確立しつつあるように見える。しかし、共有さ れるべき情報はあまりにも膨大で、参加者である人間の処理能力をすでに超えてい る。Web上の情報を共有するために、情報の内容にまで立ち入って人間を支援する 機械的な処理の枠組みを構築しようという活動がセマンティックWebの源流である。

今回は、下記書籍をもとにセマンティックWebの概要を紹介する。  
●セマンティックWeb入門
:斎藤信男・萩野達也監修、情報処理相互運用技術協会編、オーム社、平成17年
1章:セマンティックWebとは
2章:セマンティックWebにおけるメタデータ記述言語(RDF)
3章:セマンティックWebにおける語彙記述言語(RDFスキーマ)
4章:セマンティックWebにおけるオントロジー記述言語(OWL)
5章:セマンティックWebのツール
6章:セマンティックWebの応用;

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第217回(2008/6/18)

発表題目

図式仕様記述「素描」(2)

発表者

山崎 利治

資料

内容

第216回の内容に同じ。

開催回・開催日

第216回(2008/6/4)

発表題目

図式仕様記述「素描」(1)

発表者

山崎 利治

資料

-

内容

UMLに取り入れられた図式記法はそれぞれに厳密な構文と意味をもつが、アイデ アや概念などの伝達媒体として勝手に用い、見かけの易しさとは違って意思疎通 を欠くことも多いようである。

そこで、C.Ehresmannが代数構造記述のために考案した「素描」sketchを、精確 に書かざるを得ない図式記法として紹介したい。

素描はグラフと、図式、錘、余錘の各集合のことで、その模型はある圏(Set) への関手で、各図式を可換にし、各(余)錘を(余)極限錘に写すものである。 これは「抽象データ型」の図式としての取り扱いを可能にする。

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第215回(2008/5/21)

発表題目

ロボットの迷路探索

発表者

川崎 辰吾

資料

-

内容

 産業用ロボットは組立、溶接、塗装、部品運送など多くの場面で生産の効率化 に貢献しています。

近年は自由度(関節数など)の増加に伴い、より複雑な動作が可能になってきて います。その反面ロボットの複雑な動作の計画と制御が困難にもなってきています。

しかし、従来のロボット教示システム(オペレータによるオフライン教示など) では複雑な機構を持つロボットの教示は困難です。

そこで、ロボットの安全な(=障害物に衝突しない) 移動経路を自動的に求める システムが求められています。

本公演では種々の経路探索アルゴリズムと、それらを数理システム化した「ロ ボット経路計画システム」を紹介します。

また、ロボット経路計画システムを使用した迷路探索のデモンストレーション を行い、経路探索アルゴリズムの有効性を示します。

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第214回(2008/5/7)

発表題目

Spin、EPR現象及びBellの不等式ー量子計算の理論的基礎ー(4)

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

発表者希望により省略。

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第213回(2008/4/23)

発表題目

Spin、EPR現象及びBellの不等式ー量子計算の理論的基礎ー(3)

発表者

柳生 孝昭

資料

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内容

発表者希望により省略。

開催回・開催日

第212回(2008/4/9)

発表題目

Kleene代数入門(2)

発表者

川辺 治之

資料

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内容

第2回は、テスト付きクリーニ代数の定義、基本的な性質、例、While プログラ ムとの関係、フォーク定理の証明、ホーア論理との関連(チュートリアルの第3 節以降)を紹介します。

開催回・開催日

第211回(2008/3/26)

発表題目

Kleene代数入門(1)

発表者

川辺 治之

資料

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内容

2006年のコンピュータソフトウェアVol.23, No.3に掲載されたチュートリアル  
 「クリーニ代数入門」(古澤 仁、高井 利憲)
 
に沿って、クリーニ代数の概要を2回に分けて紹介します。

以下、チュートリアルの概要から抜粋:
クリーニ代数は正規言語を公理的に取り扱うための代数的枠組みである。正規表 現が計算機科学のいたるところに現れることを考えると、クリーニ代数が計算機 科学に現れる構造の自然なクラスの性質を功利的にとらえ得るであることが容易 に推測されるであろう。

クリーニ代数の定義は、等式とホーン節で与えられるため、ある現象をクリーニ 代数においてモデル化すると、その現象が簡単な式変形によって検証できるとい う特徴をもつ。。

本稿ではクリーニ代数の基本的な性質とそのプログラム理論への応用例について 紹介する。。

第1回は、クリーニ代数の定義、基本的な性質、例、クリーニ代数の行列表現、 クリーニ代数とオートマトンの関係、クリーニ代数の健全性と完全性、完全性と 自由代数の関連まで(チュートリアルの第2節まで)を紹介します。

開催回・開催日

第210回(2008/3/12)

発表題目

Spin、EPR現象及びBellの不等式ー量子計算の理論的基礎ー(2)

発表者

柳生 孝昭

資料

-

内容

第209回の内容に同じ。

開催回・開催日

第209回(2008/2/27)

発表題目

Spin、EPR現象及びBellの不等式ー量子計算の理論的基礎ー(1)

発表者

柳生 孝昭

資料

-

内容

量子力学は、相対性理論と並んで、物理学に革命的な転換を齎した。その衝撃と 重要性は、17世紀の近代科学革命そのものに匹敵する。のみならず、物理量の離 散性、粒子と波動の相補性、観測の不確定性等の発見によって、実在とは何かを 巡る、深刻な哲学的問題を提起した。

更には Tunnel 効果や超伝導に代表される、瞠目すべき工業的応用も見られ、近 年は計算概念の変革をも迫る、「量子計算」の着想に及ぶ。

今般は、情報技術者にも関わりの深い、量子計算の理解の第一歩として、初期量 子論から行列力学、物質の波動論、Schroedinger の方程式を経て、Spin の発見、 EPR 現象、及び Bell の不等式までを紹介する。

説明は数学的詳細は省く一方、推論と物理学的洞察の本質については、できるだ けの正確さを期した。

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第208回(2008/2/13)

発表題目

LKの基本定理と算術の無矛盾性(2)

発表者

染谷 誠

資料

-

内容

第207回の内容に同じ。

開催回・開催日

第207回(2008/1/30

発表題目

LKの基本定理と算術の無矛盾性(1)

発表者

染谷 誠

資料

-

内容

ゲンツェンによる自然数論の無矛盾性の証明を紹介します。

証明は前後二段にわかれます。

前段では、自然数論から数学的帰納法をのぞいた公理群の無矛盾性を証明します。 証明はゲンツェンの論理体系LKの枠組みのものでおこないますので、LKについて も紹介します。この前段については、実は、前に紹介したことがあるのですが、 復習することにします。

後段では、数学的帰納法をふくむ自然数論の無矛盾性の証明を紹介します。

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第206回(2008/1/16)

発表題目

脳のハーマンモデル

発表者

小林 允

資料

-

内容

【出 典】
Ned Herrmann
「The Whole Brain Business Book」McGraw-Hill,1996
(和訳:高梨智弘「ハーマンモデル、個人と組織の価値創造力開発」東洋経済新聞)

【概 要】
ハーマンモデル技術(Whole Brain Technologies:脳全体の機能を見て個人の価 値、創造能力を活用する技術)を紹介する。これは筆者の脳に関する研究、及 び「思考スタイルは考えの異なる4分身の総体(Whole Brain)として表現でき る」との観察結果に基づいている。

ハーマンモデルでは、思考スタイルの4つの分身を次のように特徴づける。 ・A象限:分析する人(論理的思考、事実の分析、数字の操作);
   ・B象限:組織する人(アプローチ方法の計画、事実の体系化、詳細な検討);
・C象限:人間関係を重視する人(対人関係、直観的、表現力);
・D象限:視覚化する人(想像力豊か、大局思考、概念化)。

従来の右脳/左脳モデルでは人を思考スタイルで2つに分類した。ここでは、 「人は4つの思考スタイルの分身すべてを持っており、それぞれの分身の現れる強 さ(優位性)によって人の思考スタイルが表現できる(人を4つに分類するので はない)」とする。

比喩的には、手の能力の現れ方によって、右利き/左利きと評価されるのと同様 である。右利きでも左手の能力を持っており、場面によって左手も使う。左右両 手で一つの仕事をすることもある。

思考スタイルの評価ツールとして、120の質問から成る「HBDI:Herrmann Brain Dominance Instrument(ハーマン脳優位調査)」が開発され、本書はこのツールを 用いた11万人以上の調査データをもとに書かれている。